★初冬の神輿草(ミコシグサ) 


   神輿が競いあっているように見えます

探していると見つからないで、何気なく見てみるとそこに探し物があったりするものです。
このミコシグサも長らく探していたのに見つからず、先日、野の道を歩いていてふと視野の端に何か気になるものが写り、立ち戻って確かめてみるとミコシグサでした。

まるで大原の裸祭りの神輿が競い合う姿に見えます。
正しくはゲンノショウコ。
むかしの胃腸薬で、この草を煎じて飲むとただちに回復するとかで、「現の証拠」。
胃薬として使う人はいなくなり、今はただの野草で、知る人も少なくなりました。

草花は人に知られなくとも気にしない。
むしろ知られない方が摘み取られず、伸び伸びと暮らせることでしょう。

画像右上に花が写っています。直径1.5cmぐらいの五弁の美しい花で、オオイヌフグリやセツブンソウに似ています。
右下のロケットみたいのが種で、種がはじけるとミコシになります。
それでゲンノショウコの別名をミコシグサと言います。

とても貴重な植物かと思っていたら、わりと普通の植物で、いったん名前と姿を覚えると野道で発見する機会が多くなりました。
あぜ道にはありません。

野の花には切り花にない美しさがあります。
ゲンノショウコのように思わぬ造形に眼を見張る場合もあります。
祭囃子が聞こえてきそうな気がしませんか。

いすみ市の散歩道はいいですね。田舎だからまだ自然が残っています。
花は探してみることです。そうすれば向こうから近づいて来てくれると思います。
ゲンノショウコはオオイヌノフグリよりもずっと目立たない背の低い草ですが、日本中にまだ残っているようです。
ミコシグサも、あと半月ほどは見ることができるでしょう。

◆役に立たない知識
正露丸糖衣Aにはゲンノショウコの粉末が含まれている。

 

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