里山のコスミレ?

         

スミレの仲間は数多くあり、これが何スミレかを見分けるのはとても難しい。
だから、いつもは「スミレが咲いている…」ですませてしまうけれど、見慣れたタチツボスミレと葉の形が違うことに気づいてしまうと、何スミレなんだろうかと落ち着かなくなります。
図鑑で調べてみると、どうやらコスミレらしい。
小さなスミレという意味なのに、別に小さくはないし、大きくなるそうです。
種(シュ)の名前はかなりいい加減な命名もありますネ。

有用植物の名前は古くから中国から伝わったり、江戸時代に「本草学」としてキチンとまとめられています。
しかし、野の花や雑草についてはあいまいで、明治時代以後、欧米から植物分類学が導入されて以来、牧野富太郎博士らの努力で標準和名がつけられてきました。
コスミレという名前もおそらくその時代に名付けられたのでないかと思います。
日本人の意識の中では、あまりに普通すぎる植物なので名前などどうでも良かったのかもしれません。

こんな時代ですから次々と動植物が絶滅危惧種に指定されています。
絶滅したら二度とお目にかかれないのですが、何が絶滅危惧種なのかを知らないと、それを保護する意識も出てきません。
このコスミレも日本の一部地域では絶滅危惧種指定ですが、ここの里山では普通です。
だから里山再生・里山保護と称しながら、ボランティア作業中に多くの人はコスミレを意識することなく踏みにじっています。

気づいていませんから当然といえば当然です。
ありふれた自然ですから、わたしたちは「また生えてくる」と信じています。
でも、そのありふれた自然が今や貴重となってしまいました。
もう二度と生えてこない地域が広がっています。

 

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