★曼珠沙華 

  
 お彼岸より10日遅れで咲き始めました

いすみ市は外房の大原漁港、太東漁港など新鮮な海産物がたくさん水揚げされますが、農山村地帯と言った方が正確かもしれません。
何有荘の周囲も田んぼや畑が広がっており、あちらこちらで曼珠沙華が咲き始め、もうすぐ満開になると、散歩もたのしくなります。
曼珠沙華(彼岸花)はいすみ市の秋を代表する花の一つでしょう。

彼岸花は球根ですからどこも最初は人の手で植えられたものです。
球根には毒があり、田畑の周りの彼岸花は野ねずみなどの侵入を防止するために植えられました。
お墓まわりの彼岸花は、昔は土葬でしたから遺体を野生動物から守るために植えられました。
屋敷まわりの彼岸花は、これはおそらく救荒植物という実用的な意味もあって植えられたものでしょう。
球根をつぶして水にさらせば水溶性の毒分は流れ去り、デンプン質が残ります。これを団子にして焼いて食べたと伝えられています。

マンジュシャゲの名で親しんでいたのに
マンジュシャカと山口百恵が歌った時には驚きました。(作詞・阿木燿子)
「華」の字を「ゲ」と読むのは呉音。「カ」と読むのは漢音。

聖徳太子以前の日本人が永く親しんできた漢字の読み方は朝鮮半島経由の呉音です。

遣隋使・遣唐使は中国に行って愕然としました。漢字の読み方が全然違うのです。
その最新式の漢字の読み方が「漢音」。
中央官僚などエリートが使った発音ですから、庶民にはやや縁遠い。

ついでに言うと、遣唐使が終了し、平清盛が日宋貿易を始めた頃、大陸では漢字の読み方がまた一変しており、これが「唐音」。
行灯=アンドンと読むなど難読漢字の多くはこの時代に日本に伝えられました。

隋・唐の時代には中国で仏教のインド原典(サンスクリット語)の研究が進みました。
曼珠沙華のサンスクリット原音がmanjusyaka であることが意識され、日本でもエリートの間で本当はマジュシャカと発音するのだと伝えられたのでしょう。

曼珠沙華は仏教では天上界に咲く花とされています。
天女の羽衣のような繊細で、現実離れした美しい花ですから天上界にはこのような花が咲くのだとされたのでしょうね。
実際には天上界の花を見た人はいないはずですが。

 
 

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