里山の恵み・タラの芽とシイタケ

  

月に一度活動している里山活動の指導者Uさんとスーパーでばったり出会いました。
Uさんが「タラの芽が食べ頃だよ」と教えてくれましたので早速里山へ様子を見に行きました。
桜の花の開花がタラの芽生えと連動しているようです。

タラの木の冬姿はまるで鉛筆を立てたように、枝無しで一本だけスクッと立っていますから発見するのは容易です。
もっとも里山活動でタラの木を保護するために周囲を伐採してありますから、容易に発見できるのが当たり前。
うっそうとした杉林を伐採したので、周辺に光が入るようになりタラの木が急激にはびこりだしたようです。でもそれは大歓迎。

タラの木の先端に芽が出て、これをポキッと折って採集します。したがって1本から1芽しか取れない貴重品であり、その味は「山菜の王様」と呼ばれています。
たった一つの芽を取ってしまうのですからタラには迷惑な話です。
先端の他に軸の脇からも芽が出てきますが、これをすべて採集するのはタブー。タラが死んでしまいます。

タラ木の成長は早く、自然状態では数年で3mを越すようになります。これはす早く周囲の樹木に負けない高さになって日の光を十分に受けとるためにと考えられています。
この高さになったら芽を採集するのは特別な道具がないと不可能です。指をくわえて眺めるだけです。
芽を摘まれる危険がなくなった、とタラは自分で判断・認識するようです。この高さまで成長したタラの木は、その胴体にびっしりついていた鋭いトゲが地際から1mぐらいまでなくなってしまいます。
タラの芽を食べるのは人間様だけではありません。イノシシや鹿などの野生動物も敵です。
敵から芽や樹皮を守っていたトゲの必要がなくなったからトゲが消えたのでしょう。

したがって採集できる木の高さは2m位までとなります。芽の先端を摘み取ることで成長が抑制され、来年も手頃な高さにしかなれません。
背が低くても人間様が周囲の雑草や灌木を切り払ってくれますから十分に陽に当たれます。つまり、タラの木と人間様の一種の共存共栄関係が里山で成り立っていることになります。

私たちが採集してきたのは、すでに食べ頃を少し過ぎて葉の色が濃くなり、葉が展開しだした芽を選びました。このままでは葉っぱになるだけですから。
驚いたことには若い芽にももう鋭いトゲが付いていることです。タラはこうして若い芽を守っているのですね。

調理は天ぷら。熱を通し、油と合わせると苦み・アクがとれます。だからベーコンとの油炒めでも良いのですが、まずは常識的に天ぷらです。ウーーン、おいしい!!
太い軸の部分もヌメリがあって軟らかい。このヌメリが味のポイントです。
葉の部分のトゲもまったく気になりません。食べ頃を過ぎた葉と思っていましたが、どうしてどうして、十分おいしく頂きました。

この日、天ぷらになったのは里山のタラの芽、シイタケ、セリ、ヤブカンゾウ。
主材料費はすべて里山の野草ですからタダで新鮮・絶品。
だから田舎暮らしはやめられない。

 

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