★綿の花・オクラの花 

 
    左=綿の花、右=オクラの花   

花だけ見れば、ワタもオクラもちょっと区別がつきません。
ワタの花はドライフラワー用に育てており、白いワタがはじけたら収穫です。
オクラはもちろん食卓に載る予定で育てています。

どちらも観賞用の花ではありませんが、とてもきれいな花だと思います。
これほど良く似ているのもご先祖が同じだからでしょう。
どちらもアオイ科に属します。
アオイ科に属する花はどれも良く似ており、どれも美しくて人々から愛されてきました。
今の時期だとハイビスカス、芙蓉、ムクゲ。少し前までタチアオイ。

そのどれもがその気になればエディブルフラワー(食べられる花)ですし、ハーブティーになりますが、何有荘ではワタもオクラも目的があって育てているので、花を摘んで利用するつもりはありません。
どんな味がするか、どんな食感か、とても興味はあるけれど我慢しています。
たぶん、ムクゲと同じように淡白なのにやや甘みがあり、ヌルッとしているのでしょう。

それにしてもコットン(綿花)とオクラが親戚関係だったとは驚きです。
実のでき方は全く違うのに、花が似ているのは、
  「個体発生は系統発生を繰り返す」
という有名なテーゼの信憑性を植物でも証明しているように思えます。

たとえばカエルも人間も個体発生の初期には魚と同じように水の中で過ごし、エラがあり尾があります。
その事実から類推して1866年頃にヘッケルという学者が提唱した「反復説」というものです。
個体発生の初期には同じような形態なのに、その後の変化は遺伝子の導きでそれぞれ進化した(分化した)姿に変化していくという考え方です。

コットン(綿・ワタ)とオクラはある時期まで同一の植物だった。
だから花がそっくりなのだ。
その共通の植物から、それぞれの置かれた環境に適合するようにそれぞれ分化(進化)して現在の姿になった――という考え方はとてもロマンがあって魅力的です。

  

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