★庭のキキョウ 

 

まだ立秋にもならないのに秋の七草の桔梗が花盛りです。
キキョウは中国語で「桔梗」だから、中国式発音がなまってキキョウなのでしょう。
韓国語では「トラジ」で、トラジという題名の有名な韓国民謡があります。学生の頃に韓国語で覚えたものですがもう歌詞は思い出せません。キキョウはムクゲとともに韓国を代表する花のひとつです。
では日本語では何というかというと、なんとアサガオなのです。

いつの間にかアサガオを中国式にキキョウと呼ぶことが流行して定着し、アサガオは今のアサガオの名前として定着してしまいました。
もともと中国語ですからキキョウの意味は?と問われても分かるはずがない。
それで語呂合わせで、「吉凶」だという人もいて、占いに使用された花とも言われますが詳細は不明です。
同じく語呂合わせで、「吉更=さらに吉」だと解釈され武家の兜の文様や家紋に使用されました。

桔梗紋は美濃土岐氏の家紋で、その分流である上総土岐氏も桔梗紋です。
上総土岐氏の居城が何有荘から車で20分の万木城で、昨年、祭の日に訪れた時には子ども御輿に桔梗紋が輝いていました。
どうせなら秋祭りは桔梗祭と称して周辺を桔梗で埋め尽くしたら、観光的価値も上がるのだろうにナァと思ったりします。

織田信長が本能寺で敵に囲まれた時、森蘭丸が「敵は桔梗紋です」と告げ、信長は「是非に及ばず」とつぶやいて敵が明智光秀であることを悟ったと言われています。
明智光秀も土岐氏の一族ですから桔梗紋でした。

光秀の娘・細川ガラシャ夫人の持ち物だったという「赤子を抱いた観音座像」がこれまた何有荘近くの飯縄寺(イズナデラ)にあり、キリスト教の聖母子像だと推測されています。
飯縄寺は飯縄権現を祀り、万木城の上総土岐氏の祈願寺でしたから、土岐氏つながりの縁があったのでしょう。
さらに光秀の重臣・齊藤利三(トシミツ)が奉納した巨大な刀も飯縄寺にあり、年に一度公開されています。
その齊藤利三の娘・お福が徳川家光の乳母として権力を振るった「春日局」です。

飯縄寺が江戸時代に大繁盛するのは上野の東叡山寛永寺の直轄寺院になってからですが、それを強力にバックアップしたのは春日局だとわたしは推測しています。
時代は家光の頃、大奥の権力者が春日局。幕府の宗教政策の責任者が天海僧正。
日光東照宮も上野の寛永寺もこの時代のことで、天海僧正の強力な指導下で建立されます。
飯縄寺は滅びた人々(ガラシャ、齊藤利光、土岐氏、明智氏)と縁故があったために、上総土岐氏滅亡後はスポンサーを失って落ちぶれていたことでしょう。
飯縄寺の零落ぶりを見かねた春日局が、天海の権力を利用して徳川関連寺院=寛永寺直轄寺院としてリニューアルオープンさせたのだと推理しています。

  

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