★太東海岸のハマヒルガオ 

 

3.11の津波を被りましたが何とか今年も絨毯(ジュウタン)のごとく咲いていおり、波の音しかしないここの静かな海岸に良く似合い、お気に入りの散歩コースです。
青い空にはどこかでヒバリが鳴いていて、美空ひばりとはよく言ったものです。
ヒバリのかしましいさえずりさえ、この海岸の静けさを際立たせます。

近くの特別天然記念物「太東海浜植物群落」は柵で囲われて保護されています。
ところが波の浸食がはげしく、護岸が怪しいので最近は散策路も「関係者以外立ち入り禁止」となってしまいました。
行政が必死に護岸作業をしているのに毎年どこかがいかれてしまい、毎年のように護岸工事が行われています。
護岸工事をしなければ農地・住宅地までが浸食されれるほどの波の勢いですから、それは必要な工事ですが、海と切り離された植物群落はますます陸地化し、「どこが海浜植物なんだ」と、遠くからわざわざ見学に来た人はたぶんガッカリしていることでしょう。

画像の場所は夷隅川と太平洋の相互作用でできた海岸砂丘上にあります。
したがって長靴の着用が必要ですから観光客は来ません。
浜昼顔、浜豌豆、照葉野茨、浜払子などまさに「海浜植物群」が広がっています。
天然記念物指定地域よりもこちらの方が、今やずっと貴重な存在ですが、目玉となるスカシユリがないためか、特別な保護政策は取られていません。
観光資源と着目されていないことで自然が保たれているのです。

3.11以後、ここにも行政による護岸工事が入りました。
津波は一か所でも弱い所があればそこから内陸に侵入します。だから住民の生命と財産を守るために必要な工事で、コンクリ擁壁ではなく、自然堤防をそっくりそのまま利用した点は評価できます。
しかし整えすぎてしまった気はします。浜昼顔の群落は1/3程度になってしまいました。

近い将来、銚子沖地震や東南海地震が予想される中、万里の長城みたいな擁壁でさえ津波には無力だったことが証明されてしましました。
今後どう海と付き合っていくのか、悩ましい課題です。

この海岸はアジサシという野鳥の繁殖地であり、アカウミガメが上陸・産卵する本州最北端の貴重な海岸です。今も昔もここはかれらの海岸だったのです。
人間様だけのことだけではなく、かれらにとっても住みやすい海岸となるならば、それはたぶん人間様にとっても素晴らしく貴重な海岸になるだろうと想像しています。

 

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