★フキノトウのメス花発見 

 
    掃除機のブラシのような花がメス花

散歩の途中でメスの花株(画像)を発見しました。
フキノトウを採集する人は少なくなく、しかもおいしいのはまだ花開く前ですから、画像のように花開くまで放置されている株はめずらしい。
たぶん、小さな株だから取り残されたのでしょう。ラッキーでした。

フキノトウは地下茎で増えます。地下茎でつながっているフキノトウは全部オス株か、全部メス株かのどちらかです。
雌雄異株の植物はイチョウが有名ですが、草の仲間は珍しいですね。

地面から顔を出しだばかりのフキノトウはあまり苦(ニガ)みがありません。
ところが顔を出して日光を浴びることでスイッチが入るのでしょう。苦みが増します。
これは子孫繁栄のためには動物に食べられないことが大切だから、イノシシなどに「俺は苦いぜ、食べても美味くないヨ」と信号を送っているのでしょう。
顔を出せば動物のエサとして発見されやすくなりますからね。タケノコも同じです。

オス株とメス株とどちらがマイルドでどちらがビターか推測できますか?
もちろんメス株がビターで、受粉するといっそう苦みがまします。
子孫を残すために苦みを増して自分を防衛しています。
咲いちゃったフキノトウは「もう苦いから採らない」という人がいますから、フキノトウの戦略は成功したと言えます。

フキノトウはタンポポと同じくキク科で、タンポポと同じように綿毛を持った種ができ、風を利用して飛んでいきます。
その時にできるだけ遠くに種が分布するように茎がどんどん伸びていく、そのことを「トウがたつ」といい、苦みはさらに増し、味は落ちます。

トウが立った=受粉したメス花にとって、オス花はもう何の役にもたちません。
邪けんにされた人間のオスが、人間のメスに「トウが立った」と悪口をいうのはひがみ根性からでしょう。いつまでも遊んでもらいたいからです。

フキノトウにとって最大の敵はクマでもイノシシでもなく人間です。
食べたい一心の人間はアク抜きの方法を編み出しました。苦みがうまいんだよ、天ぷらにすれば苦みが抜けるなどと称して根こそぎ採り尽くす人がいるのはアサマシイ話です。
宅地造成されたらもうおしまいですね。
武蔵野のフキノトウを全滅させたのはまちがいなく人間です。

参考画像 何有荘のオス花。極小の五弁の花の集合体。
 

 

 

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