★マンリョウの緑と赤は 

 
     日当たりが良いので緑がやや焼けている

クリスマスが近づきポインセチアやシクラメンが大量に店頭に並んでいます。
最近はパステルカラーの鉢植えや株も人気があるようです。
しかし、しっかりした緑色と赤色の組合わせは冬の寒さに負けない力強さを感じます。

今日は冬至。
冬至は太陽の力が一番弱る日であり、翌日から太陽の力が復活します。
つまり古い太陽は一度死に、そして新しく復活します。
このモチーフは救世主イエスが死に、復活することと重なりました。

古代ゲルマン人は巨大なモミの木やトウヒを「力強い永遠の生命の樹」として信仰の対象にしてきました。これがクリスマスツリーの起源であり、クリスマスカラー緑の起源です。

ローマ法王庁は何度も異教の樹木信仰・クリスマスツリー禁止の通達を出してきましたが、ゲルマン人に布教する手段としてついに妥協し、やがてみずからもそれに乗っかるようにして今日に至ります。

赤はそもそも活気のある色で、昔のドイツ人がモミの木のデコとして赤いガラス球を飾ったのが由来です。はじめはロウソクだったのですが、火事の危険があるので後にピカピカのガラス球になりました。
これも永遠の命や活力を象徴しています。

クリスマスカラー赤を世界に一気に広めたのがコカコーラ。
赤い服を着てでっぷりとした髭のサンタをCMに使って大ヒットしました。
わたしたちが描くサンタのイメージはコカコーラのCMに由来し、赤はクリスマスを代表する色になりました。

しかし元々は赤も緑も冬枯れしない永遠の力強さの象徴です。
それは日本でも同じ。モミの木よりもずっと日本的な松が利用されます。
松が常緑樹で、切断枝に水をやらないでも永く枯れないので「強力な永遠の命」を示し、松が「待つ」と通じるので幸福の到来を「待つ」につながります。
希望や信頼、絆は、あきらめずにじっと耐えて松のように待たねばなりません。

南天、千両や万両が正月飾りになるのも名前の良さだけではなく、新年を迎えてさぁ今年も頑張るぞという元気の良さ、赤く輝く永遠の生命力が備わった樹、緑と赤を兼備した樹だからこそ正月用に選ばれています。
現代では単に正月用の飾りになってしまいましたが、本来はその赤と緑がわが身の生命力を強化してくれる呪術的な意味合いがありました。

さぁ明日からは陽が少しずつ伸びていきます。
赤と緑の組合わせは、あちらではクリスマスカラー、日本では正月カラーとなります。
いずれも年末年始にふさわしく、幸福と希望のシンボルカラーとしてわたしたちを励ましてくれています。

 

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