★トリカブトの花です 

 
     いすみ市の山裾にも咲いている

1986年のトリカブト殺人事件で一躍有名になった花。
その印象が強すぎて、見るのも恐ろしい危険な植物だと思っている人は多い。
ところが私たちの生活の身近に毒草はたくさんあります。たとえば水仙、福寿草、彼岸花、馬酔木、オシロイバナ、釣船草、浜オモト、エゴノキ、夾竹桃などなど。
どれもなにげなく接していますよネ。その雰囲気で接すれば良いと思います。

昔から洋の東西を問わず毒草として有名で、毒矢に使う場合が多かったようです。
全草に毒があるけれど、特に根は毒の塊(カタマリ)で、古来漢方では「付子(ブシ・ブス)」や「烏頭(ウズ)」と呼び、鎮痛・強心剤として 用いられています。
つまり薬と毒は紙一重。

一休さんのお話が有名です。
和尚さんが、黒蜜を入れた壺に「食べたら死ぬ付子」というラベルを張っていたのに全部舐められてしまったという話です。
当時の和尚さんは漢方の心得があるので、「付子」を保管していても不自然ではないことが前提になっております。

この花に最初に出会ったのは若いころ、丹沢の山を歩いている時で感激したものです。
その後、一度見覚えると次々に発見できるようになります。信州を歩いている時も見かけました。昔、富士山麓には群生していたそうですから、それは見事な光景だったろうと想像しています。
いつも山岳地帯で見ていましたから、いすみ市の標高がきわめて低い山野で発見した時はビックリしました。
種を取って増やそうとしていますが、なかなか気難しい花で、そう簡単には増えてくれません。
増やしてどうするかって? 鑑賞のために決まってるじゃないですか。
あたり一面のトリカブトの花だったらすばらしいと思うのです。

 

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