★桔梗の花が咲いている 


    庭の桔梗

秋の七草として有名な桔梗はもはや野生種としては存在していないのかもしれません。
何有荘の庭でも毎年咲いていますが、これは園芸種です。
何もかもハシリが尊重される世の中ですから、品種改良されて6月から咲き始め、秋になる前に花の時期は終わりです。

秋の七草が秋に咲かないのは情けない。
華道の世界でもこれには困っているらしく、改めて秋に咲く桔梗の品種改良を進めているそうですから、やがて8月になって咲き始める桔梗が復活することでしょう。

桔梗紋といえば明智光秀が思い浮かびます。明智氏は名門・土岐氏の支族で、土岐氏が桔梗紋だから明智氏も桔梗紋でした。
明智光秀の第一の家臣である家老の斎藤利三が奉納した巨大な刀があるのが近くの飯縄寺。
飯縄寺にある観音坐像は赤ん坊を抱いており、その本質はキリスト教の聖母子像ではないかと推測され、本来の持ち主は光秀の娘である細川ガラシャ夫人であったとも言われています。
つまりこの地域はなぜか明智光秀と縁が深いのです。

上総の飯縄寺が興隆するきっかけとなったのは、江戸初期の怪僧・天海僧正が飯縄寺を上野の寛永寺の直轄寺院として特別な寺格を付与したことにあります。
その天海は実は世を忍んで生き延びた明智光秀その人であったというウワサさえあります。
そのようなウワサが流れるのも、この地域の領主が明智氏と同じく土岐氏の一派(上総土岐氏)であったからでしょう。
いすみ市にある万木(マンギ)城の城主でした。家紋は当然のことながら桔梗。桔梗はこの地に縁のある花のようです。

桔梗紋と言えば、陰陽師で有名な阿部晴明の紋所も桔梗紋です。ちょっと変わった桔梗紋で、「晴明桔梗」といわれ、一般的には「五芒星・ゴボウセイ」と呼ばれる星形です。
晴明桔梗と五芒星は厳密に言えば異なりますが、同一と考えても支障はありません。
桔梗は正五角形の花の代表として理解されていました。
そして正五角形は黄金分割というもっとも美的な比例関係で埋め尽くされています。
正五角形は洋の東西で魔力のある呪術的な文様でした。

そのような超能力を秘めた花が桔梗だったのですね。
けれど庭の桔梗は「そんなこと知らん」と涼しげな顔で咲いています。
  晴明桔梗紋

 

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