★ハマナスの実の熟れる頃 

 
    太東埼灯台にて

ハマナスの実は7月中旬ごろから赤く熟し始めます。
ここのハマナスは灯台クラブの皆さんが植樹したもので、ようやく活着して元気に花も咲くし実もつけるようになりました。
茨城県鹿嶋市が南限とされていましたから育つかどうか少々心配していたのです。

ご承知のようにハマナスはバラ科に属し、バラのような華やかな花を咲かせます。わたしはバラに疎いのですが、バラの実って目立ちませんよね。
野バラの仲間はおいしい実をつける場合があります。
Dog rose というあまり上品そうではないバラから素敵なハーブがとれます。赤くて酸っぱくてビタミンCがたっぷりの rose hip といいますが、これも変な名前です。

ハマナスも赤くて小さめのピンポン玉のような実をつけ、これ以上は大きくなりません。
ハマナスの実もローズヒップと言うそうです。
ドッグローズと比べると酸っぱさが鋭くなく、甘くはありませんが少量ならば生食もできます。ティーにした後、その出し殻に蜂蜜をかけて食べると食べやすい。

ハマナスの名前を世に知らしめたのは森繁久弥の『知床旅情』1971。
映画『地の涯に生きるもの』の撮影終了後、森繁が羅臼を離れる前日に地元の人々の厚情に感じ入って作った曲。
森繁はこの花の名前を知らず、地元の人からハマナスと教えられました。
ところが地元の人はハマナシと言ったのに、森繁にはハマナスと聞こえたのでしょう。
以来、この花は二つの名前を持つようになりました。「浜梨 ハマナシ」と「浜茄子 ハマナス」

画像を見てわかるとおり、梨にも見えませんが茄子には程遠い。
食感でも茄子とは別物。どちらかと言えば梨に軍配があがると思います。

サルナシ(猿梨)はキウイの原種みたいなものですが、小さな実です。それ参考にすれば「浜梨」の命名はさほど違和感はありません。
しかし今や誤解から始まった「ハマナス」が「ハマナシ」を圧倒してしましました。
こうやって名前が変わってしまうこともあるんですね。

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