★原発はいらない(2)断遮利・ダンシャリ

  
OMコントロールパネル(屋根棟(ムネ)温62° 左=室温22° 右=外気温26°)

「断遮利・ダンシャリ」とは「断熱・遮光・利風」の略で、「断捨離」のマネをしてわたしが勝手に作った造語です。
何有荘では「断遮利」でエアコン知らずの生活をしています。
真夏でも室温は外気温より4~5℃低いので必要ないのです。

*外断熱で太陽熱をカットし、熱が室内に入り込まないようにしています。
*グリーンカーテンやスダレ、農業用遮光シートなどで建物を遮光しています。
*「利風」は風を利用することで、夏場をしのぐ最大のポイントになります。

空気は動かなければよどんで汚れます。流れれば風となります。
朝の空気は爽やかで、夜風は涼しい。
昼間でも室内に風が通れば、熱気がこもることはありません。
それは古いお寺の本堂や昔からのわら葺民家と同じです。

何有荘の屋根はOMソーラーシステムで、屋根の下に空気の層があり、昼間は熱せられ上昇した空気を棟からファンで強制排気しています。
フライパンのように熱せられた屋根の熱が建物本体に直接伝導するのを空気の流れで防ぐ断熱システムといえましょう。
夜になると屋根は放射冷却で急激に冷えてきます。その冷えた空気を室内に取り込むシステムもありますが使っていません。窓を開放して夜風をよんだ方がずっと効果的ですから。

一般家庭の電気料金の25%を占めるのがエアコン代で、昼間に限れば電気使用量の50%にもなります。
電力ピークに全家庭がエアコンを一斉にやめれば節電節電などとうるさく言われることはありませんし、原発停止が続いても何ら問題ありません。

そうはいきませんね、実はエアコンがなければ熱中症になってしまうような住環境こそが問題なのです。
石油ショックの記憶が薄れた頃に建設された最近のオフィスビルやマンションは電力を大量に消費することが前提となっています。
コンクリは蓄熱体なのに夏の日差しにはまったく無防備で、しかも窓は“はめ殺し”で風が入らず、室内の空気を温め続けています。
まるで温室の中で夏を過ごせと言わんばかりの生活環境を強いられています。
またトタン屋根1枚やスレート屋根の家も過酷な住まいで、いくら窓を開けても熱気がこもっています。

真夏に青森の三内丸山遺跡を訪ねた時のことでした。復元されたわら葺の巨大な建物の内部は涼しく、隣の資料館はコンクリとガラスでできた明るい近代的な建物ですが、エアコンがかかっているのに暑苦しかった。
縄文時代の方がよっぽど快適な住環境だと思ったものです。

電力に頼って不自然な暮らしをするよりも、風の通る家に住む方が心地よい。
分厚いワラ屋根は強力な断熱装置だった。畳や土壁は湿度の調整装置だった。
先人の知恵を生かして、生活の仕方・暮らし方を変えれば電力消費量を劇的に落とすことは十分に可能です。

※ OMソーラーハウスは冬場が真骨頂。太陽熱で暖く、暖房器具知らずの家ですが、その話は別の機会にしましょう。

 
 

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