★今年は少し増えたハマボウフウ

 
   海浜植物・絶滅危惧種第Ⅱ類

かつて近辺の海岸はハマボウフウがいくらでも自生していたと土地のおじいさんは言います。
若い葉を刺身のツマ、天ぷら、お浸し、みそ汁の具などに利用された野草です。
それが減ってしまったのは大規模な護岸工事が原因だとおじいさんは言いました。都会派の若者にも人気のある海岸に仕上げた代償は高かった。

東日本では岩手から千葉にかけての海岸にわずかに自生しており、いくつかの地域では育成栽培が試みられていました。いずれの県でも絶滅危惧種です。
3・11津波で岩手・宮城・福島・茨城の海岸の自生地はどうなったでしょうか。
砂が大量に堆積してもハマボウフウは生き抜くでしょう。問題は巨大な海岸堤防が再構築される時にハマボウフウなんぞブルドーザーに蹴散らされてしまうのではないかと心配しています。

津波は一様に襲ってくるものではないようです。この近辺の海岸でも形状によって津波が高かった所とそうでない場所があります。
幸いなことにハマボウフウの自生地はさして被害はありませんでした。

ここの海岸は昨年は数株しか確認できませんでしたが、今年は十数株に増えました。昨年種をばらまいておいたのが少しは功を奏したのかもしれません。
もしも岩手~茨城のハマボウフウが全滅していたならば、この場所は東日本では大変貴重な場所となります。
ぜひとも保護したいものですが、保護するために一番良い方法は「人に知られぬこと」というのが情けない話です。

NPOだか行政だか、どこでも良いのですがこの近辺をハマボウフウの一大産地にするという計画はないものでしょうか。
雑草扱いだったハマボウフウも今では高級食材として築地に出荷されている時代ですから地元産業として成算はありそうです。
まぁともかく、数年間はこっそり花咲爺さんよろしく、ハマボウフウの種を集めてまき散らし、株数を増やす仕事を続けてみましょう。
うまくいったら、遠慮なく浜辺に採集に行き、刺身のツマや天ぷらにして利用できる、その日が来ることが楽しみです。

 
 

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