★大根の花

 

プロ農家のYさんの畑の大根がどういうわけか何本か取り残され、トウが立ち、とうとう花が咲いてしまいました。
菜の花と同じアブラナ科ですから同じような形の花が咲きます。ただし黄色ではなく、白か薄紫色で十字架型に咲きます。

大根の一番おいしい時期を過ぎるとトウ立ちするので、時期(婚期)を過ぎた女性を失礼なことにトウが立ったなどと昔は表現したものですが、最近は聞かなくなりました。
男性でも女性でも結婚しない人が増えてしまい、婚期という単語さえ死語になった昨今です。

トウが立ったら煮ても焼いても食えないなどという陰口もありましたが、人の心を解せぬヒドイ時代でした。
しかしこの陰口はまったくの間違いで、トウが立ってから美しい花が咲くのです。
しかも菜の花と同じように大根のツボミも花もおいしく頂くことができます。
Yさんの畑ですから無断で失敬するわけにはいかないのが残念です。

大根の花が白いということは昔、TVドラマのタイトルバックで知りました。
“人知れず忘れられた茎に咲き. 人知れずこぼれ散る. 細かな白いだいこんの花”
などというナレーションが入りましたが、向田邦子さんの脚本だったとは後に知りました。

大根の花に風情を感じる人も多く

     野大根(ノダイコ)も 花咲きにけり 鳴く雲雀(ヒバリ)   小林一茶 

春の種まきをしようと畑に出ていると空高くピーチク・パーチクとヒバリが鳴いています。
なるほど「美空ひばり」とはよく名付けたものだと感心します。
デビュー当時のひばりはまだ幼い小学生でした。

画像はそのヒバリが鳴く青空の下で大根の花です。一茶が見た風景とほぼ同じだと思うとここで暮らすことは幸福だと思います。

  

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