★山菜の王者・タラの芽

 

タラの木は切り開かれた山の斜面などに生えており、冬の間はまるで鉛筆のように枝葉がなく、一本だけスクッと立っています。
桜が咲く頃が「木の芽時」で、タラの芽も採集時期です。冬の間にその特徴ある姿のタラの木を探しておき、桜が満開になったので採集に出かけました。

一番おいしい所は「頂芽」と呼ばれるテッペンにつく芽で、1本の木に当然のことながら1ツしかありません。そのわきにつく「脇芽」はやや味が落ちます。
しかも頂芽と脇芽を同時に採集してしまうとタラの木に与えるダメージが大きすぎるので、どちらか1個だけにするのが採集者の礼儀です。
トゲトゲだらけの木と格闘し、苦労して採集しても収穫量はほんのわずかしかありません。
だから貴重品なのでしょう。

スーパーで売っているタラの芽は頂芽でも脇芽でもなく、「胴芽」です。
胴芽はタラの木の胴に無数についていますが、通常は芽が伸びず、葉になりません。頂芽や脇芽が損傷を受けた時のスペアとして存在しているだけです。
商売としてタラの芽を大量生産するにはこの胴芽を使います。タラの木を輪切りにし、温室で促成栽培した胴芽を市場に出しています。
だから自然の頂芽や脇芽と比べると色が薄いし味も弱い。
地鶏の卵とブロイラーの卵以上の差があると思っています。

タラの芽の一番おいしい食べ方はやはり天ぷらでしょう。
塩味で頂きました。
ほっこりとした甘みとほんのわずかな苦みがあり、この時期限定の「春の味」です。
ほっとけば、ただの葉っぱになってしまうのですから、山の神様に感謝して少しばかり採集して頂きました。

 
 

関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント