★冬の夕日はすばらしい

 
    なんとなく昭和枯れススキの世界

何有荘前の農業用ため池の土手には枯れススキがしぶとく倒れもせずに立ちすくし、そこに夕日が差し込み、穂が光り輝き、美しいなぁと思います。
日本海側は大雪ですが、こちらは連日の快晴、湿度は25%、乾燥注意報が連日発令されています。

昔から夕日は好きで、職場の屋上でながめたりしたものです。
もっとも都会のビル街では燃えるような夕日でも気づかずにしまうことが多いものです。書類からふと顔を上げた時に窓ガラスが赤く染まっていると、階段を駆け上って丹沢山塊に沈む夕日を惜しみました。

――山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば――
                源宗于(ミナモトノ ムネユキ)、百人一首28番

何有荘は山里とは言えない平地の「田舎」だけれど、ビルの屋上でながめるよりも、はるかに日本的な情緒があります。
作者の源宗于は藤原氏全盛時代の負け組貴族ですから、立ち枯れた草にわが身をなぞらえ、だれにも注目もされないと嘆いているわけです。その負け組の感性こそが水墨画のような高い芸術性を残せたことになります。

ところが枯れ草の根元をよく見ればすでに春の野草が芽吹き、新しい世界が始まりつつあることがわかります。
わたしは枯れ草を嘆くだけではなく、新しい命を喜ぶ方が好きですネ。
真っ赤な夕日の明日は必ず晴れるだろうと期待がふくらみます。

下の画像はそれから数分後、何有荘に戻って窓から写したものです。
富士山がくっきりとシルエットになっています。
外房から富士山が見えるとそれだけで嬉しくなります。
なんとなく富士山に励まされる思いがするのです。
 

 

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