★季節外れの花が咲いている

 
        河津桜 
 
         芝桜

季節は立冬を過ぎ、冬に突入したのに季節はずれの花が咲いています。
植物が季節を感じるシステムは主に気温と日照時間の変化。
日照時間が日ごとに短くなるのを感じてまだ暑くとも冬支度を始めるのです。
夏至を過ぎ、日照時間が15分短くなっただけで反応するそうで、寒くなる前に子孫を残すための実を作り始めます。
あるいは気温の低下により植物の活力が鈍ってくると紅葉し、落葉して本体を守る冬支度が始まります。

桜の場合、台風などで枝の葉がすべて吹き飛ばされてしまうと、冬になったと勘違いし、小春日和が続くと花が咲くことがあるといいます。
今回の河津桜の狂い咲きはこの例が当てはまるのでしょう。

シバザクラの場合はどのような理屈で狂い咲くのか、よく分かりません。
気をつけて見ると各地でシバザクラが咲いているのを見かけます。

まだ本当の季節ではないので「狂い咲き」などと悪口を言われますが、これは植物があらゆる事態(異常気象・火災など)に対応するための危機管理システムであり、子孫繁栄の戦略でもあります。
多様な時期に多様な形態で咲いて、わずかなチャンスを生かそうとしています。
狂い咲きの場合、通常はまったく「ムダ咲き・アダ花」なのですが、そのようなムダを許容してでも種の保存を優先しています。

人間の場合も、多種多様な人がそろっている社会が良いに決まっています。
「変なヤツ」を排除する均一社会は困ったものです。
小学生がイジメで自殺するのは、そのような雰囲気がただよっているのでしょう。
「みんなちがって みんないい」(金子みすず)の雰囲気が各家庭、各学級、各学校、各会社に定着していればネェと心が痛みます。

狂い咲きを身の内に保障する植物の方が生存のシステムとしては人類よりもよほど優れている。みなが同じだとみな一度に滅びる。

 
 

関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント