★キンモクセイの香り

 
    日本にはオス花しかないそうです。つまり花粉のかおり。

キンモクセイが一斉に咲き始めました。
トイレの芳香剤として一世を風靡したのがキンモクセイで、そのあまりにも強いインパクトによって、キンモクセイ=トイレの連想が断ち切れない人はある年齢以上であることを証明しています。

水洗トイレの普及に伴い、強烈な香りで異臭をごまかすタイプの芳香剤は急激に減り、現在は臭いの分子構造を明らかにし、その構造を分解する方法へと進化しつつあります。
匂いの主流も、キンモクセイ→ラベンダー→柑橘系 と移っているようです。
つまり、若い人は「キンモクセイ=トイレ」の呪縛からfree 。
今時、キンモクセイの芳香剤など見あたりません。
ウカツなことを口走ると墓穴を掘ることになります。
同年代であることを確認しあう楽しい話題ではありますが。

キンモクセイを漢字で書くと「金木犀」。どうも「犀」がシックリきません。
「犀」は一文字だと動物園にいる一角獣のサイのことです。
どこがどうなって、あの植物がサイに似ているとして「木犀」という漢字を充てられたのか不明です。
おそらく漢方薬として何らかの似た効能が「サイの角」と「木犀」との間に認められたからだろうと推測しています。

「桂 カツラ」は香りが高い樹木のこと。素敵な女性は「キヘン」ではなく「ニンベン」の「佳子」さん、または「圭子」さん。
中国では金モクセイが丹桂、銀モクセイが銀桂というそうで、桂は日本の(金銀)モクセイに相当します。
「金(銀)木犀」という漢方薬用語を充てるよりも「丹桂・銀桂」という中国語をそのまま日本語にしてしまった方がシックリ来る気がします。

中国の桂林というまるで山水画のような景勝地は、今の時期はキンモクセイ、ギンモクセイの香りでむせ返るようだと話に聞いたことがあります。
ほのかに香るならともかく、むせ返るようだとなるとちょっと引きますネ。想像するだけで結構です。

さて、想像するだけの神秘的な月の樹、月に生えている不老長寿の木が「月桂樹」。
地上世界ではローレルとして有名。ギリシャではアポロンの樹。
想像上の世界と現実を結びつけたのは、4月に咲くローレルの花でしょう。
これがまたキンモクセイの花にそっくりなんですよ。雰囲気として。

http://hanakotoba-labo.com/9ke-gekkeijyu.htm

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