★ようやく彼岸花が咲きだした

 
   紋黄揚羽(モンキアゲハ)蝶が蜜を吸いに来ていた

今年の彼岸花の開花は1~2週間遅れ、秋のお彼岸にはチョボチョボでした。
このところの急激な気温低下で一斉に咲き始めています。

昔、土葬だった頃、ネズミやキツネ・野犬などに遺体が食い荒らされないように墓場の周囲に植えられたのは毒草だから。
仏事に用いられるシキミが有毒なのも同じように遺体を守る意味があったのでしょう。
シキミも彼岸花も手で触っても有毒・有害ではありません。食べなければ大丈夫。
でも触ったらよく手を洗うぐらいの配慮は必要でしょう。

彼岸の頃に咲くから彼岸花なのですが、別名は曼珠沙華。
普通はマンジュシャゲと読みますから、山口百恵がマンジュシャカと歌った時には驚きました。(作詞:阿木曜子)
なにせ ♪赤い花ならマンジュシャゲ なんて歌を知っている世代です。

「華」の音読みは「ゲ(グェ)」が呉音、「カ(クヮ)」が漢音。
わたしたちになじみの漢字の音読みは呉音が多く、漢音はやや縁遠い。
漢音は朝廷や仏教関係で尊重されてきました。遣唐使帰国者が最新の正式な漢字の発音だ(といっても和風だが)として広めた発音です。
マンジュシャカはだから仏教用語なのでしょう。

もともとマンジュシャカとは古代インド語(サンスクリット語)の manjusaka で、
中国にはカタカナがないため漢字で「曼珠沙華」と書きました。
マンジュシャカは「天上に咲く白い花」だそうですから、本当は地上にあるわけがありません。
しかも赤い花なのに、「この花が曼珠沙華だ」と初めて言った人はどんな神経の持ち主なのでしょうか、そうとう強引な性格の人でありましょう。

あるいは、故人の眠りの場に咲き乱れる赤く繊細な美しい花を「天上に咲く白い花」に見立て、故人も今はこのような美しい花園の中で暮らしているに違いないと想像したのでしょうか。

 

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