桜が終われば梨の花

   
        梨花は美人のたとえ

里山の会のメンバーが梨を育てているのでヘルプに行きました。
作業は人工授粉をすること、すでに受粉したものは摘花すること。
前日があいにく雨だったため人工授粉には適さない日だそうで、摘花になりました。
摘花とは何輪も咲いている梨の花のうち、1番花・2番花、7番花・8番花を落とし、4輪程度に整理すること。
栄養を少数精鋭で行き渡らせるために行うとか。
これがなかなか面倒で首が疲れます。

画像は摘花前の梨の花。稟として美しい花です。
梨花と書いてリカと読みますが、若い人はリンカだよと言い張るので困ります。
どうもそんなタレントがいるようです。

日本がお手本にしてきた中国(唐)では花と言ったら「梅」または「梨」でした。
日本でも中国文明べったりの朝廷では漢詩が流行していました。
政界主流から落ちこぼれた負け組貴族たちが漢詩ではなく、和風の歌、つまり万葉集に戻って和歌の復権運動を起こします。
そして六歌仙などと称される人々が、花と言えば桜だヨという認識を広めました。
もっともソメイヨシノはまだ存在せず、桜と言えば山桜でしたが。

昔、高校時代に漢文の授業で白楽天の“長恨歌”を習いました。
その一節に楊貴妃がうなだれている様子が次のようにあります。

「玉容寂寞涙闌干、梨花一枝春帶雨。」
ギョクヨウジャクマクとしてルイランカン リカイッシハルアメヲオブ
“楊貴妃のお姿がひっそり寂しげで涙が止めどもなく流れている。
まるで梨の花の一枝が春の雨に打たれて花がハラハラと散るがごとくに“

梨花=楊貴妃の扱いです。
桜花=楊貴妃ではやはりピンと来ませんね。
高校生当時、梨の花など見たことがありませんでしたが、こうして間近に見てみると確かに梨花には高貴な雰囲気があります。

 

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コメント

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なるほど。そうだったんですか。では、下のほうから順番に数えて間引いてゆくのですね。軸(stem)の長さがちがうのですね。それで、3番4番。それは、大変。首が痛くなるのも当然ですね。肩も凝りますね、きっと。(笑)なんでも手がかかって、あんな美味しい果実になるのですね。何だか、お礼を言いたくなりました。美味しい梨を本当にありがとうございます。ヽ(^o^)丿