タネツケバナの話

    
          アブラナ科タネツケバナ

どこの田んぼにもこの花が咲いています。田んぼの中だけではなく、あぜ道や小川の土手にも咲いていますから見たことがある人は多いことでしょう。
白い細かい花を咲かせ、今の時期、田んぼでは無数にはびこっています。
ところが同じいすみ市でも、ある地域の田んぼにはゼロ。
タネツケバナが咲いていない田んぼが増えていることが日本の将来を暗示しているように思えます。

雑草であるがゆえに耕耘機にかき回され踏みつけられ、あるいは除草剤をかけられて全滅してしまった田んぼが増えているようです。
タネツケバナが咲き出すと, 苗代に播く籾を水に浸ける時期だぞということで名付けられたと言われる春を代表する「雑草」です。

ところがタネツケバナが全滅するとツマキチョウが全滅してしまうという連鎖に気を配る人はほとんどいません。
 ツマキチョウ画像 下記から転載
               http://choyukkuri.exblog.jp/4941290/
春の妖精とも言われるツマキチョウ。その数はグッと減少し、今や幻の蝶とさえ言われます。
その理由は幼虫が食べるタネツケバナの減少が続いているからでしょう。

人間様から見て邪魔で役立たずの雑草であっても、自然界の中で意味のない存在はありません。その雑草だけを頼りに何万年も生きてきた蝶もいるのです。
タネツケバナが消えた時にツマキチョウも消えます。
そんな未来をだれが喜びましょうか。

タネツケバナは人間様も食べる春の山菜です。
アブラナ科で春の七草のナズナ(ペンペングサ)の仲間ですからOKなのです。
若葉をサッと茹でて冷水にさらし、サラダや和え物・おひたし・汁の実に。
これまたアブラナ科のクレソンに似て、ピリッと辛くてホロ苦い春の味です。

スーパーで野菜など売っていない時代は、野の草のうち、まぁまぁ人間様が食べるに値する種類を選んで新鮮野菜としていたのでしょう。
ただフキノトウほどはバクバクは食べられませんネ。春の義理のような山菜です。

 

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