冬至は湯治、柚子は融通

   
         今年は豊作の柚子

江戸時代の人はダジャレが大好きで、お節料理は親父ギャグの百連発なのですが
今日は冬至ですから、冬至の話。
「冬至は湯治」は単なるギャグではなく、意味の通った話です。
1年の疲れを温泉でいやす――それが翌年の活力源になります。
昔の人は山間の温泉宿に自炊で、半月から一ヶ月ほど滞在して骨身を休ませました。
現代人は休むヒマさえありません。

最近は低体温症の人が多いそうで、それが諸悪の根元だそうです。
体温を上げればどんな病気でも治ってしまう、という医者さえおります。
体温を上げる手っ取り早い方法が入浴で、じっくりと体全体を温め、汗がにじむほど入浴する方法が半身浴だとはよく知られるようになりました。

体の汗や汚れを落とすのが主目的ならばシャワーでも良いのですが、入浴・湯治の目的は心身を休めるところにあります。
全力でこの1年を走ってきた人の心身はボロボロです。血圧は上がりっぱなしで、
おまけに糖尿や高脂血症…。怒りっぽくなっていませんか。
理解されていないと感じると他人を理解する余裕も失われます。トゲトゲして融通がきかなくなります。
どんな困難にも融通無碍(ユウズウムゲ)――自由自在に対応できる柔らかな心身になるようにと、丸い柚子に願いを託しました。

せめて一年に一晩でも、冬至の日には自宅のお風呂で湯治場気分に浸り、ゆっくりとゆず湯に入りませんか。
血管が広がり、血流が回復して心身の凝(コ)った塊が溶解していきます。心も肌も潤いを回復してきます。
古い自分を脱ぎ捨て、新しい自分に再生・復活するための清めの入浴です。

冬至は昔、一年の終わりでした。明日から新年が始まりました。
だから冬至のゆず湯は心身のすす払い、大掃除のようなものです。
明日から夜の時間は短くなり、昼の時間が少しずつ長くなります。
日没時刻は現在16時32分。元旦の日没は16時38分。
陽が延びてきたね、とこれから実感していくことが楽しみです。

蛇足:100円ショップで売っているキッチン用水切りネット(ストッキングタイプ)に柚子を入れて柚子風呂にすると後始末が簡単です。

 

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