ススキとお月見

   
          近くの原野にて

明日は旧暦の8月15日、「中秋の明月」の日であり、お月見の日でもあります。
中国文化圏に属する国々では、例えばシンガポールでも明月を祝い、月をかたどった月餅を食べます。
日本のお月見は中国文化を取り入れた奈良・平安貴族の祭とは別に、縄文時代から続く庶民のお月見があるようです。
お月見団子は明らかにお月様をかたどった物ですが、月餅とは異なります。
丸い団子は月の象徴、あるいは米の精を象徴したものですが、稲作渡来以前はおそらく丸い里芋であったことでしょう。
現代でも十五夜を「芋名月」と呼ぶ地方があり、ズイキや里芋を飾ります。収穫祭の一種でしょうね。
1年の3分の2が過ぎたという記念の日のお祭りでもあります。

さてススキですが、ススキは旧暦八月を代表する植物で花札にも採用されています。
これは季節感にあふれた大変優れたすばらしいデザインですが、最近は花札遊びをする人もいなくなりました。
     
       画像元:http://210.150.246.43/game.hp/hanafuda/1.html

ススキには魔除けの働きがある――と信じられてきたそうです。これから冬を迎えるに当たり、病気やケガなどなどなく息災に過ごせるようにと言うオマジナイとして飾られたそうです。
江戸時代から雑司ヶ谷の鬼子母神の「ススキで作ったミミズク」が魔除け・病気除けとして評判になっていますが、東海道・六郷宿でも旅する人のお守りとして売られていました。
ススキは魔除けという印象も今は薄くなり、単なる飾り物になってしまいました。
それでも、お月見にはススキがないとどうにも絵になりませんし、落ち着きません。

残念ながら明晩の天候はお月見になりそうもない雲行きのようです。

 

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芋名月と言いますネ。お団子を小麦粉、あるいは米粉で作るなんて高級なことをしないで里芋で感謝の気持ちを表したのでしょう。里芋を一刀両断にすると、切り口はまん丸の満月型になります。観月の祝いは中国由来の貴族の遊びと言われていますが、わたしは縄文時代以来の庶民の収穫感謝祭だと思っています。縄文時代に里芋はありましたが小麦や米はありません。昔ながらの方法で日月に感謝したのでしょう。それが芋名月です。

ススキが魔よけの意味ということを知らなかったどころか、団子が月を意味していたことも知りませんでした。幼少のみぎり?収穫のお礼の意味が強く、確か、里芋を飾っていたような気がします。先日、ススキとオギの違いをネットで調べていたら、ススキの語源の一種に「濯ぐ」がありました。「清める」という意味があったのですね。ところで、「県民ショー」というテレビをみていたら、関西の方で月見だんごが、里芋の形をしたすあまというのをやっていました。おもしろいですね。