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★秋立ちぬ

蓮の花
    うっかりしていたら、もう蓮の花の時期は終わりになってしまった。名残の蓮の花。

つい先日の8日、立秋を迎えました。
立秋から立冬までの3か月間を暦の上では「秋」といいます。
もう秋が始まったのだといわれても、あまりの暑さですからピンときませんね。
本日は特に暑く、体温を超える気温だと熱中所の危険さえ感じます。

暑さ寒さも彼岸までと言い、9月半ばごろまで、暑ければ夏だと思うのが日本人です。
ところが、古代から天文学・占星術が発達した中国や欧米では、夏とは陽が長い季節であり、暑いかどうかは副次的なものでした。

シェークスピアの『真夏の夜の夢』(A Midsummer Night's Dream)は、夏至の夜を指しますが、この訳はどうでしょうか。6月下旬を日本では「真夏」とは思わないけど、あちらでは夏至の日が夏の中心日、真夏の夜の日なのです。
夏至を中心に前後約90日が夏。もう夏至から45日すぎたから秋に突入というきわめて計算上だけの理論で立秋が決まります。

とはいえ立秋となると、残暑を我慢すればもうすぐ秋だぞと頑張る気持ちにもなります。
田舎で暮らしていると、“秋きぬと目にはさやかに見えねども 風のおとにぞおどろかれぬる (古今169・藤原敏行)”  を実感として暮らすことができます。

朝晩はまだ熱帯夜が続いていても、窓を開ければ、涼しい風が入ってきたと感じます。
日によっては明け方に霧が濃い日があります。秋の霧は秋の季語です。
明け方、夕方、耳をすませば「カナカナカナー」とヒグラシが鳴き始めました。
ヒグラシはその日暮らしの私たちにはぴったりのネーミングですが、漢字では寒蝉と書きます。
夏の終わりを告げるセミです。
そして、秋の虫が草むらでもう鳴き始めています。
何よりも明け方の東の空に冬の星座オリオン座が姿を見せるようになりました。

都会暮らしの時、エアコンの熱風にさらされながら道を歩かねばなりませんでした。
今はそんな不愉快なことはありません。
田舎に居を移して本当に良かったと毎日思っています。

 
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