曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

   
        別名が彼岸花
こちらでは道端でもあぜ道でも彼岸花が咲き始めました。
先週はほんの少しだったのに今週は4分咲きぐらいでしょうか。来週のお彼岸には満開になることでしょう。
お彼岸に咲く華麗で繊細な花で、極楽浄土に咲く花とも言われています。
だれもその現場を見たことはないはずですが…。

♪赤い花なら 曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る
 濡れて泣いてるじゃがたらお春 未練な出船の あゝ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る

双葉あき子さんだったですかね。戦後生まれのわたしが戦前の歌をどうして知っているのかわかりませんが、彼岸花を見るとこの歌を思い出します。

若い人たちは、マンジュシャカ と発音するのでしょうか?
山口百恵さんの『曼珠沙華』(作詞:阿木曜子。作曲:宇崎竜童)では
♪ マンジューシャカ 恋する女は マンジューシャカ 罪作り

阿木曜子さんはマンジュシャゲの原語、サンスクリット語ではmanjusaka ということを意識したそうです。だからマンジュシャカ。

華をケ(ゲ)と発音するのが呉音、カと発音するのが漢音。
古い日本語というか、慣れ親しんでいる漢字の発音は呉音で、遣隋使・遣唐使によってもたらされた新しい漢字の読み方を漢音といいます。
随や唐の時代の発音なのに漢音というのが不思議ですが…。
漢音が日本では正式とされ、官公庁で使用されましたが庶民にはちと煙たい。今で言えば役所や大企業が日本語を使わずに英語を使うようなものでしょうか。

曼珠沙華はマンジュシャゲと発音することが庶民の間では広く受け継がれ、
マンジュシャカと「正式に」発音するのは一部の仏教関係者に限られていました。
阿木曜子さんは「曼珠沙華の正しい読み方」を披露したのではなく、原語を忠実に音写しただけなのですが、本当は何と読むのかというくだらない論争に巻き込まれたのは気の毒なことです。

球根にも花も、そして後から出てくる葉にも毒があります。
昔、土葬した遺体を野生動物に掘り起こされないように墓地の周囲に植えました。
それで「お墓の花」の印象が強く、死人花(しびとばな)などと嫌う人もいます。
最近では「縁起が悪い」と信じる人は激減し、元々そんな迷信のない欧州でカラフルに品種改良され、リコリスというしゃれた名前で出回るようになっています。

 

関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント