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★不時(フジ)の花――河津桜

河津桜

季節外れの桜が全国各地で咲いているという報道がありました。
台風24号による塩害で葉が散ってしまった影響だそうです。
来春の花芽はすでに夏の時点でできており、葉はまだ咲くんじゃないよというホルモンを出している。
その葉がなくなってしまったから、咲く花が出てきたと説明されていました。

画像は太東崎灯台へ至る道に植栽された河津桜です。
どの樹にも数輪の花が咲いていますが、
この樹はチラホラどころではなく、けっこう派手に咲いています。
台風の影響だと思われます。

近辺では、常緑樹はほとんど塩害の被害はありません。
その一方で落葉広葉樹は、どれも真冬のように葉を落としてしまいました。
どこのイチョウも、ほぼ丸裸。
今秋の輝くような黄色の葉はあきらめねばならないでしょう。

何有荘ではハーブ類がだいぶ被害を受け、葉が茶色く縮れました。
シュウカイドウが季節外れの花を咲かせようとしているのは、やはり塩害でしょう。
ちょっと疑問なのがカモミール。
台風が来る前から葉が芽生え、ツボミをもち、花咲かせています。
今ごろ花咲かせているのは台風のせいとは思えません。
    カモミール

いつもとは違う季節に花が咲くことを、『不時現象』 というと気象予報士の森田さんが言っていました。
『不時現象』――初めて聞いた単語です。
時にあらずという意味で不時だそうです。

ふつうは二度咲き、狂い咲き、返り咲きなどと言いますが
英語では bloom out of season ですから、文字通り 「季節外れの花」 です。
気象学で out of season を『不時』 と訳したのかもしれません。

俳句の世界では 「忘れ花・帰り花」という表現もあります。
      凩に 匂ひやつけし 帰花      芭蕉
       かへり花 暁の月に ちりつくす   蕪村

ちょっとしゃれた言い方ですね。
狂い咲き、返り咲きというギラギラした表現よりも穏やかで品があります。


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