FC2ブログ

★家に小怪獣がいるって楽しくないですか

 ジャコウ幼虫
    ジャコウアゲハの幼虫

人はなぜ毛虫を見ると殺したがるのでしょうね。
わたしもサザンカに毒毛虫がつくと、躊躇(チュウチョ)なく殺虫剤を噴霧します。
チャドクガ(茶毒蛾)の幼虫で、毛に針があり、刺されるとひどくかぶれ、腫れあがります。
刺されたという印象ではなく、ちょっと触れただけでも被害を受けます。

チャドクガやアメリカシロヒトリのような悪質ではびこるヤツは殺生もやむ得ないと思います。
スミチオンなどもの噴霧で一匹残らず全滅させます。
せっかく育てた野菜を食い倒すヨトウムシ(夜盗虫)や幼い芽を食いつぶすナメクジなども殺しています。
中には憎さ余って足で踏みつぶす人もいるようですが、つぶすことが気色悪くないのですかね。
台所用洗剤を薄めた液を満たした器に、割り箸でつまんでポトポト落とせばたいてい数分でオダブツです。

でも多くの毛虫は人間に何の害も与えません。
生きるためにただそこにあった植物の葉を食べているだけです。
だからその葉が野菜だったりすると憎らしくなりますが、人間が食べる野菜だからその葉に殺虫剤をまくのは躊躇します。
割り箸ポトンで退治できなかったぶんは、それはもう毛虫様の取り分として許容しています。

画像はジャコウアゲハの幼虫でグロテスク。まるで小さな怪獣です。
でも生きることに必死なのです。
白黒トゲトゲの姿は鳥に見つからないように、何かの糞に似せたものです。

食べている草はウマノスズクスといって、食虫植物の一種ですから虫に有害な毒があります。
いわば毒草を食べているのですが、それを解毒するシステムが体内にあるようです。しかし、その毒は体内に貯めています。
だからこの幼虫を食べた鳥はひどい目にあい、鳥はそれを学習して、この手の幼虫は狙わなくなると聞いています。

もちろん、人間様が利用していない野の植物です。
それでも殺しますか?
単に気味悪いという理由だけで。

やがて「お菊様」と呼ばれる奇妙なサナギになり、羽化するとジャコウアゲハになります。
ジャコウとは麝香(ジャコウ)という高級香水の名で、あまり感じたことはありませんがオスの成虫は良い香りを漂わせるので命名されたそうです。

みにくいアヒルの子ではありませんが、成長すると幼いころとは別の姿になるのが多くの動物や昆虫たちの真の姿です。
いわば今は仮の姿。

この小さな怪獣が優雅なジャコウアゲハになるまでを見守ることができるのはうれしいことです。
食草のウマノスズクサは刈り取られ、幼虫は殺虫剤をかけられ、ジャコウアゲハは今では絶滅危惧種です。
こんな素敵な蝶が日本から消えてしまうのは惜しい。
子どもたちのためにも保護し、増やし、豊かな自然を残したいものです。


 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント