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★この花、狂暴につき--

謹啓菊
     国道沿いに咲くオオキンケイギク

コスモスに似た可憐な花で、謹啓菊とか金鶏菊とか表記される外来種で、近頃話題になっている水辺に住み着くカミツキガメと同様に駆除すべき特定外来種だとは思いもよらない人が多いことでしょう。
いつの間にか家の前や庭に姿を現したオオキンケイギクを愛らしいと思って保護している家庭もいすみ市では多く見かけます。
荒れ地や道路沿いの草刈りをしたときにオオキンケイギクだけを刈り残して「保護」している場面にもよく出くわします。

外来種だからって嫌うことはないだろう――という意見はごもっともです。
稲だって梅だって外来種です。カボチャもジャガイモも外来種です。
このオオキンケイギクだって国土交通省だか高速道路株式会社だかが、造成した土地を急速に緑化、しかも景観に配慮してばらまかれた種から生き延びて繁栄しつつある種類です。
つまり、日本のために大いに役に立ったと褒められてしかるべきかもしれません。

次の画像は岡山県のある河川敷の画像です。
    yjimage[2] 画像元→●
数年前、岡山県を旅行してJR車窓から眺めて愕然としました。

両岸とも一面のオオキンケイギクで、地元の人は困ったことだとは思っていないようです。
けっこう美しい花ですから、観光資源として人を呼べると思っているかもしれません。
しかし、埋め尽くされたオオキンケイギクによって、古来から河川敷を生存場所としてきた固有種がそこでは全滅したことは確かで、その固有種を食草としてきた蝶などは駆逐されたはずです。

繁殖力が強いので、意識的に駆除しない限り日本の景色は画像のように一変するかもしれません。
ススキの野原は風情がありますが、セイタカアワダチソウがススキの野原を侵食しました。
今では共存している景色が普通になり、純粋のススキ原野は貴重になりました。

いすみ市では特に国道沿いに多いようです。年々その面積を拡大しつつあります。
反面、去年まではあった場所に今年はないこともありますので、ひそかに駆除に協力している人がいることも確かです。
繁殖速度が速いか、駆除のスピードが勝っているか、そのせめぎあいですが、たぶん、自然の繁殖力の方が人為的駆除よりも勝っているだろうな と悲観的な気分です。

日本産で外国に行って嫌われている植物もあります。
のり面緑化にクズが導入され、繁茂して困っている、デビルプランツ(悪魔の植物)と言われ嫌われているという話を聞きました。

ちょいと思い付きで外国産品を利用すると思わぬ副作用がある――しかもだれも責任を取らない。
TPPが国会を通過しそうです。
自民党を先頭にあれほど反対していたのにコロッと変わってしまう。
食の安全を守れ、担保せよの声は今や少数派ですが、命を守るためには声をあげ続けねばなりません。
同様に自然の景色を守れ、そこに生きる多様な生物の命を守れということは、たぶん人間の本性に根付いた要求なのだろうと思います。

追記
キンケイギクとオオキンケイギクは正確に言うと違います。
いすみ市の場合、 野生化しているのは画像のオオキンケイギクであり、黄色一色の花です。
そして特定外来種はこのオオキンケイギクです。
単にキンケイギクと表記すると誤解を与えるとのご注意を頂きました。


 





 
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コメント

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No title

ブログ主さんが意図的に省略されているのかもしれませんが、キンケイギクとオオキンケイギクは別の種で、特定外来生物に指定されているのはオオキンケイギクのみです。
花卉業界がキンケイギク・オオキンケイギク・ホソバハルシャギクをざっくりまとめてキンケイギクと呼んだために個別の種と総称がごちゃ混ぜになり混乱を招いているのは確かです。
このエントリーを読んで、個別種としてのキンケイギクを特定外来生物だと誤解する方がいないとも限りませんから、オオは省略しないで記述されてはいかがでしょうか。
ちなみに学名と標準和名の対応は以下の通りになります。
Coreopsis basalis:キンケイギク、一年草、半世紀以上前に流通が途絶
Coreopsis lanceolata:オオキンケイギク、多年草、販売禁止
Coreopsis grandiflora:ホソバハルシャギク、多年草、現在こちらのみが商品名のキンケイギクとして出回っています。