★毒草ですが、それが何か問題がありますか

ウマノスズクサ
     庭のウマノスズクサ

春爛漫の季節といいたいところですが、夏日になったり寒くなったり、暴風に襲われたりと安定しないので、今年は季節感がなくってしまいます。
ツツジもフジの花もいすみ市では今が満開です。
桜と同様に例年より10日ほど季節を先取りしているようです。

何有荘の庭では画像のようにウマノスズクサの花が咲いています。
馬の鈴草という名前は素敵な名前ですが語源がはっきりしません。
花嫁御寮さんを背中に乗せたり、チャグチャグ馬っこのように飾り立てた馬につける鈴とはどう見立てても花の形、葉の形が似ていません。
よっぽど想像力が豊かだった人が名付けたのでしょう。

アサガオの葉を縦に引き伸ばしたような葉のつる草で、サキソホーンのような異様な形の花をつけます。
花の中の蜜を吸おうとした小さな昆虫は、蜜の入り口にある突起に妨げられて花から出られなくなるそうな。
しかし、オシベが花粉を十分生産できるように成長すると突起がよれて脱出できる――自家受粉を避けるためにオシベとメシベの成熟具合にさがあるのだとか。
丈夫な個体を残すための不思議なシステムです。

奇妙な形の花ですが、中に入ったコバエなどを溶かして食料にするわけではありませんから、食虫植物ではありません。

アリストロキア酸が根、果実、葉に含まれ、 大量に摂取すると腎臓障害を引き起こす毒草。
そんな毒草を何有荘で育てているのは、ジャコウアゲハを守るためにです。
ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食べて成長し、蝶になって飛び立ちます。

普通のアゲハは柑橘類、キアゲハはせり科の植物で育ちます。
芋虫がいたと言って嫌われたりしても、世の中から柑橘類やせり科植物がなくなることはまぁないでしょう。
ところが、ウマノスズクサは見苦しい雑草として刈られてしまうことが多く、絶滅の危機の直面していることが多くなりました。

人間が人間好みの環境を、環境整備と称して推し進めると、ある種の生物は絶滅に至ります。
人間による他の生物に対するパワハラですね。
その結果、人々の周りにいるのは耐久性があるゴキブリだけになってしまうかもしれません。

先日、行者ニンニクと犬サフランを間違えて死亡事故が起きました。
今の時期、庭にある毒草はスズラン、クレマチス、レンゲツツジなどしょうか。
ウマノスズクサだって食べたいと思う人はいないでしょう。
食べなければ人類と共存できるのです。何の問題もありません。



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