FC2ブログ

★サザンカとツバキの話

サザンカツバキ
   左:サザンカ   右:ツバキ

岬町はサザンカの花盛り。
12月になればツバキの花が見事に咲きそろうでしょう。

サザンカを漢字(中国語)で書くと山茶花。これでサザンカと読むのは不可能。
じつは山茶花とは日本でいうツバキ。
ではツバキはというと 茶花。
茶は中国に古代からありましたが、ツバキやサザンカは日本からの輸入品。
ツバキもサザンカも茶の木の仲間ですから、中国人はそう表記したのでしょう。
万葉集の時代では、海石榴、都婆吉などと書いてツバキと読みました。

つまりツバキを椿とは中国人は書かないようです。
中国には「大椿」という想像上の樹木があります。
8000年を春とし、8000年を秋として、人間の3万2000年がその1年にあたる。

冬になっても落葉しないで赤い花を咲かせるツバキ正月を迎えるにはおめでたい花で、木偏に春と書いてツバキとしたという説と大椿の大は大げさすぎるので大を省いたという説があります。

ツバキの学名は カメリア ジャポニカ。Camellia Japonika
サザンカは、カメリア サザンカ。   Camellia sasanqua
そう、どちらも日本原産。

カメリアでツバキ属、ツバキの仲間という意味になります。
幕末、フィリピンにいた宣教師カメルさんが、種を欧州に持ち込んだので、カメルさんにちなんでカメリアと名付けられました。

長崎出島にいたスウェーデン人の医師ツンベルクが帰国に際して4本のツバキを欧州に持ち込み、英国、フランス、ドイツの王家に献上されました。
そのうちの1本が現在でも健在で、樹齢280年と言われています。

ベルリンの南、180km、当時のザクセン王フリードリヒ・アウグスト1世の所有のピルニッツ宮殿にあり、世界遺産の旅かなんかのTV番組で見たことがあります。
立派な大樹で、あたり一面、ツバキの落花でおおわれていました。

日本から来たツバキは当時の欧州で大人気となり、東洋の神秘の花、日本のバラとしてあこがれの対象であったようです。
デュマの小説「椿姫」が生まれ、オペラやバレーでも「椿姫」は大ヒットすることになります。

日本の北斎や広重がヨーロッパ絵画に大きな影響を与えたように、日本からの輸入品、漆器や工芸品も大変な人気で、ジャポニズムという日本趣味、日本ブームが起きます。

ツバキもそんなブームの興隆に一役買ったのだと思うと、ツバキさん、あんたは偉いね と声をかけてやりたくなります。

なお、ツバキとサザンカを見分ける一番の簡易な方法は葉の違いです。
ツバキは丸まっており、サザンカは二つ折になるような感じです。


 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント