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★ルンペンストーブ

ルンペンストーブ
   草刈り機のエンジン油缶で作ってみた

ストーブとは暖房機という意味ではありません。
火を焚く器具というような意味で、この場合は簡易調理器とでもいいましょうか、山野で一人二人分のコーヒーを飲みたい時などに使用する器具です。

何十年も前にテントを持って山野をふらついていた時に持参していました。
カマドを作るほどではないけれど、ちょっと温かい飲み物が欲しい時に枯れ枝や柴を使って簡単に効率的に湯を沸かせます。
現代ではガスボンベを持参して湯を沸かすことが一般化し、尾瀬など枯れ木や柴がない場所ではボンベの方が恰好が良いし、手軽なのでルンペンストーブを見かけることはありません。

今回は里山でギンナンを炒るために作ったものです。
ふるさとまつりで売れ残ったギンナンを山作業に精を出す仲間に、炒りたてのギンナンで提供しようと思ったわけです。

自宅で試した時はうまくいったのに、当日は雨の翌日でしたから思ったように燃えません。
見かねた仲間が電ドルで穴を増やし、ウチワであおいで何とか焚きつけました。
わたしの「理論」では開口部を細くすると、そこから流入する空気の速度が速くなって燃える効果が高まる――でした。
また紙は燃え尽きると空気の流れをせき止める灰の壁になるのでなるべく少量とする――でした。

だからちょっと不満でしたが、せっかく仲間が一生懸命努力し、結果として火がついたのですから文句はありません。
何事も理論と実際とは異なるものですし、現場の状況はいつでも千差万別。臨機応変が大切だと思い直しました。

ちなみに、昔、使用していたのは2ℓ缶。今回は4ℓ缶でちょっと使い勝手が違う。
穴をあける場所は、底面と側面4面の下部と、上面の五徳に対応するいくつかの穴。
ところが、いくつ穴を開けたら良いのか、昔の経験が想い出せません。
それで適当数の穴を開けたのですが、不適当な数だったのかもしれません。

ルンペンとは貧乏人、乞食という意味で、ルンペンストーブは乞食の調理器具の意味です。
昔、学生だった頃、ルンペンプロレタリアートという単語を覚えたことがあります。
最下層の労働者という意味で、組織労働者と比べると自分勝手で目先の利害に流れやすいと説明されました。
現代ではルンペンの単語は死語ですが、自己の目先の利益を最優先する人々がいることは常の世のことでありましょう。
自己犠牲は美しいが何かアヤシイ。かといって利己主義はミニクイ。
どう生きるか、なかなか難しいことです。

そんな話はどうでも良く、ルンペンストーブは放置・廃棄された自然素材を燃料としていますからエコで、相当量の熱量も得られますから調理器具として優秀です。
高価なガスボンベ燃料を買うなどという現代的な便利だか不便だか分からないシステムよりずっと原始的で使い勝手が良い。
電気もガスもないという非常事態の災害時に役立つ一品かもしれません。
なお、使用時は下の端にレンガなどを敷いて、底面からの空気の流入を確保します。


 
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