★太東埼のスカシユリ

スカシユリ

今年のスカシユリは満開で、なかなか見ごたえがありました。
色濃い橙色のユリで、背はあまり高くなく、がっしりとした印象です。
海浜植物ですから、強い風に対応するように背が抑えられているのだと思います。

花びらは一見すると6枚ですが、構造的には3枚の萼(ガク)と3枚の花弁でほぼ同じ模様です。萼だ花弁だと、こだわらなくともいいと思うのですが…。

名前の由来は花の付け根、萼と花弁が接する部分にすき間があること。
普通は重なる部分が、まるで虫歯、味噌っ歯のようにすき間が開いているからでしょう。

画像撮影場所は、いすみ市太東埼に隣接した海岸の海浜植物群落地。
そこは大正8年(1919)に制定された史蹟名勝天然紀念物保存法 に基づいて、翌年、日本最初の国指定天然記念物に指定された由緒ある場所です。

ところが当時と比べると海岸線は著しく後退し、植物群落はかろうじて存在しているにすぎません。
波浪による浸食を防ぐためテトラポットが置かれ、河川の土砂はダムでせき止められ、その他海流の変化などさまざまな影響で海浜を構成する砂が供給されなくなったことで、砂浜が消失し、植物群落も消失し続けました。
文化文明の進歩が大自然を破壊している例といえるのかもしれません。

花の時期は短く、花がないとただの野原で、期待外れです。
スカシユリの季節はさすがだな、という見事な景色で、一見に値します。
もうそろそろ終わりに近づきました。
機会があれば、今の季節に一度は訪れた方が良い場所だと思います。

なお、スカシユリはいすみ市の花に指定。
スカシユリという名で売られている園芸種は、似ても似つかない百合ですから注意が必要。
太東崎漁港-海浜群落-大原八幡崎にて野生のスカシユリに出会えます。

     スカシユリ2

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頚肩腕症候群になるかと思うくらい各種文章の締め切りに追われ、あちこち出かけ、忙しい毎日が続きました。
ようやく宿題の大半をやり終え、たくさん寝て、好きなことをして脳みそをリセットしました。

嫌な仕事はやらない、好きなことだけすると決めたのに、頼まれるとなかなか断れない。
世の中には断り上手な人がいて、うまく口実を設けてすり抜ける。
人は人。自分は自分。
そういう人生だと前世から決まっていたに違いないと思います。


 
 
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