★アジサイの本当の花

アジサイ
   ガクアジサイの中央のぶつぶつが本当の花で、その花が満開になった

TBSのプレバトという番組に俳句ランキングのコーナーがあり、おもしろくて勉強になります。
アジサイで一句というお題で、「ヨヒラ」 がアジサイの別名だと初めて知りました。
調べてみると、ヨヒラは四片または四葩と書くようです。読めませんね。書けません。

四片の花びらと見えるからヨヒラですが、本当は花びらではなくガク(萼)です。
花のように見えるので装飾花といい、本体の花は装飾花中央のツブ状の突起です。

画像は装飾花が周囲を額縁のように取り囲んだアジサイなのでガクアジサイ(額紫陽花)。
その中央には本体のツブツブ状の突起が多数集合しており、それが花開きました。
ルーペを使って良くみると一つひとつに、萼、花弁、オシベ、メシベがそろっています。

日本原産のこのガクアジサイをヨーロッパに持ち込んだのがシーボルトさんで、欧州で品種改良されて、ヨヒラだらけになったのが 手毬アジサイで西洋アジサイとも言います。
逆輸入されて広まり、いまや鎌倉のアジサイ寺でさえ西洋アジサイの天下です。

メジャーになった西洋アジサイだって、そのヨヒラをかき分ければ、その陰にかろうじて本体の花が残っていることに気が付きます。

箱根登山鉄道ではこの時期、アジサイが見ごろで夜間はライトアップされます。
わたしがガクアジサイに初めて出会ったのが、小学生の林間学校で箱根登山鉄道に乗った時でした。
それ以来、ガクアジサイ、タマアジサイには格別の思いがあります。
いすみ市にはガクアジサイ、タマアジサイも多くて心安らぎます。

アジサイの葉には毒があることは良く知られるようになりました。
以前、未熟な板さんが大葉のごとくアジサイの葉を使い、お客さんがそれを食べて大騒ぎになりました。

アジサイにカタツムリは梅雨空に良く似合う絵模様です。
しかし、梅にウグイス、卯の花にホトトギスのごとき単なる伝説に過ぎないかもしれません。
カタツムリはアジサイの葉は食べない、という実験結果を見た覚えがあります。
もっとも葉の上を歩くことぐらいは日常的のようですが…。

そのことと関係あるのかどうか、アジサイの学名はHydrangea ハイドランゲア。
水を好むので 「水壺」 にちなんだと言われていますが、Hydra ヒドラ とは毒水蛇のこと。
ギリシャ神話で9つの頭がある不死身の怪物で、ヘラクレスによって最終的に退治されました。

アジサイも頭に多くの花をつけ、秋冬の季節になっても花は枯れ落ちない。
しかも葉に毒があるのだから 不死身の怪物ヒドラにちなんで名づけられたのではないかと密かに思っています。

花言葉は移り気、浮気、変節などマイナスイメージ強いのも、見たこともない東洋からの不可思議な花だったからではないでしょうか。
しかし、日本人でこの花を悪く言う人は聞いたことがありません。
梅雨空の下、鮮やかに咲くアジサイは日本の、日本人の心の原風景だと思います。


 
 
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