★スズムシ誕生

生まれたては真っ白。本体3mmひげ6mmぐらい。木炭の上に乗っている。
毎年、スズムシを育てています。
誕生日はだいたい6月4日、六ム四シの日と覚えておくと忘れません。
そこ頃から毎日点検し、今年は6月8日でした。少し誕生が遅れました。
誕生に気付かず、エサがなくとも、そう心配はいりません。
小さい体ですし、自分の抜け殻を食べて生き延びるので、生後3日ぐらいは平気です。
それでも足りなければ共食いをして強い者が生き延びます。
次々とわんさか生まれてくるので、共食いで全滅などありえません。
とはいっても、それは過酷で気の毒ですから、朝一番でスズムシのエサを買いに行きました。
市販のエサでなくとも煮干しや削り節を与えておけば大丈夫ですが、市販のエサの方が扱いやすくて便利です。
これからが虫の世話で、大変といえば大変ですが、楽しみといえば楽しみです。
だんだん成長していく姿を見るのは虫でもうれしいものです。
主食は市販のスズムシのエサ。
水分補給はスイカの皮やキュウリやナスのスライス。
ナスの方が日持ちがするし、スズムシも好みます。
サツマイモ、ニンジン、カボチャなど余った野菜の切れ端なんかでも食べます。
時々、霧吹きでケース内の湿度を調節します。スズムシどもはワーッ雨だ雨だと逃げ惑うのもおかしく、かわいい。
最も気を遣うのはケース内のあれこれがカビること。
エサやナスなどは小皿にのせる、楊枝で刺すなどしてマットに直接触れないようにします。
食べ残しを放置せず、撤去すればさほどカビを心配することはありません。
日本人は昔から鳴く虫が好きだったようで、万葉集や源氏物語にも登場します。
世界中、多くの地域で鳴く虫がいるはずですが、虫の音に気付かない民族が多いそうです。
小川のせせらぎ、風の音、波の音、そして虫の音などは脳内で雑音として処理され、聞こえていてもやがてホワイトノイズになって、気にならないのだと言います。
たしかに、南方地域で虫の音がすさまじければ雑音にちがいありません。
それに対して日本人はそれらの音を脳の言語野で処理するために敏感で、多くの擬態語、擬音語が存在します。
ところが、海外育ちの日本人は外国人と同じようになってしまうそうですから、生物学的特性ではなく文化的な環境に由来すると考えられています。
その決定的な違いは、日本語が母音終止という特徴にあるといいます。
strike という単語は1音節ですが日本語では5音節になります。
母音終止のポリネシアのある民族は虫の音を聞き分けるとか。
ウソか本当か知りませんが、学者さんも大変ですね
それはそうとして、もしスズムシを飼ってみたいという人がいたらご連絡ください。
いくらでもお分けいたします。
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