★梅雨の合間のオオヨシキリ

オオヨシキリ
     スズメより少し大きく、目立たない配色の夏鳥だが

何有荘前の葦原にはオオヨシキリが陣取り、朝早くから夕刻まで大声で鳴き叫んでいます。
ギョシギョシ、ケケッチ、ケケッチ、ギョシギョシ、ケケッチ、ケケッチ
その鳴き声から俳句の世界では、行々子(ギョウギョウシ)という別名がついています。
我が家では勝手に、ゲゲッチと名付けています。

  能なしの 眠たし我を 行々子    芭蕉
  行々子 大河はしんと 流れけり   一茶

葦原のアシの発音が悪しに聞こえるのを避けるため、葦原を吉原と言い換えて
そのヨシ原を切り裂くように叫ぶのでヨシキリ。
小型のコヨシキリと区別するため、オオヨシキリと命名。
コヨシキリはまだ見たことがありません。

学生だったずいぶん昔の頃、『沈黙の春』という書物が世界に衝撃を与えました。
化学薬品、農薬の大量散布で、春になっても小鳥のさえずりさえしない沈黙の春 Silent Spring .
このままだとそうなるであろうという警世の書でした。

小鳥の声がしないからさびしい、というよりも大量の農薬・化学薬品が人類の生存をも脅かすことになるだろうという指摘でした。
幸いにして最近はその使用量が控えられるようになりました。
いすみ市でもホタルが増えたという話を聞く機会が増えています。

それでもなお、今でも農薬の空中散布は続いており、
その日は外出を控えるようにと、市役所からお知らせがきます。
蜜蜂の大量死で作物の受粉がうまくいかないという話も世界中で進行しています。

オオヨシキリが生きていく葦原は、昔は河川の川口付近に広大に広がっていましたが
工場地帯へと埋め立てられ、生存条件が極端に悪くなり
千葉県の要保護鳥類に指定されています。

そんな千葉県でもこの近辺は農業衰退にともなって耕作放棄地が増え
葦原が広がり始めています
あまり良いことだとはとても思えませんが、野鳥にとってはラッキーなのかもしれません。

今日も朝早くからオオヨシキリが大声で騒いでいます。
あんなに騒がないと縄張りが守れないのかと、ちょっと気の毒になります。

それでもまぁ、安眠妨害だとブツブツ言うくらいの方が、人間にとってもオオヨシキリにとっても暮らしやすい世の中であることは確かでしょう。


 
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