★オオキンケイギク(大金鶏菊)にはご用心

オオキンケイギク
    本当は狂暴で性悪。ちょっと見にはきれいな花だが

今年もまた国道沿いにオオキンケイギクが花盛りになってきました。
国道を管理しているのはどこか知りませんが、毎年のことなので、国道からこの花を根絶する気はないように思えます。
民家の庭先にも時々見かけます。この花が「特定外来生物」であることを知らない人が多いからでしょう。

「特定外来生物」といえば、先日、兵庫県でアリゲーターガーという大型肉食魚が捕獲されたというニュースが流れました。
北米原産、北米最大の肉食魚で体長2mにもなるので、まだ小さかった頃に買ったマニアが飼いきれずに川に放流したものと思われます。
人間にも危険ですが、川の中のアユやウナギ、ナマズやドジョウ、ヨシノボリやカエル、おタマなどその河川の生き物がすべて食い尽くされて全滅してしまいます。

植物でもそのような性悪で狂暴な種類があり、「特定外来生物」に指定されています。
画像のオオキンケイギクもその一つで、2015年に兵庫・岡山を旅行した際、某河川敷がオオキンケイギク一色に染まっているのを見た時はショックでした。

昔からの河原にはカワラナデシコ,ワレモコウ,ツリガネニンジン,アキカラマツ,ヤブカンゾウなどの愛らしい花が咲いていたはずです。
たいして美しくもない雑草でも、蝶々にとっては子孫を残す大切な食草でした。
それらが全滅してオオキンケイギクだけになってしまったのがショックでした。

元はと言えば、わたしは国土交通省が悪いと思っています。
オオキンケイギクは河川敷や高速道路の法面(ノリメン)を美しい黄色の花で彩る手軽な緑化植物として積極的に利用してきたのです。
国道沿いや野原のイネ科の外来雑草も法面緑化で国土交通省がバラまいた場合が多い。
それが一般国道や民家の庭、空き地などに進出してきており、オオキンケイギクは現在、栽培・譲渡・販売・移動などが原則禁止になっており、罰則規定もあります。

この花を個人的に退治するにもいろいろと面倒な手続きがあるのが、さすがお役所仕事。
そんな面倒なことをするのなら、見て見ぬふりをしようとなるのが人情でしょうに。

そんな手続きは知らなかった、と言えば済む話だと思います(たぶん)。
種ができる前に刈り取り、袋に入れ、袋ごと焼却処分が原則です。
宿根草ですから翌年も芽を出します。その段階で除草剤を撒いて根まで枯らします。

キレイな花なので除草・根絶は気の毒と思いますが、多様な植物世界を守るためにはやむを得ないことだと思います。

     草いろいろ おのおの花の 手柄かな 芭蕉(笈日記)

いろいろな人がいてそれがいい。いろいろな宗教があったってそれでいい。
肌の色が違い、瞳の色が違う人がいるのが当たり前。
感受性が違うからこそ驚き、楽しく、うれしく、学ぶことが多々あります。
そんな多様性を守ることが今は大切な時代のようです。


  
 
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