お客はジャコウアゲハ

   
       羽を広げると13cm位あった

何有荘にはフラフラと色々な蝶がお客に来ます。
今回はジャコウアゲハのメスで、かなりお疲れの様子。ボロボロです。
黒いアゲハなのですが、上羽が薄茶色なことが特徴です。ジャコウという上品な香料に似た香りをオスが出してメスを誘うそうで、ジャコウアゲハと言います。

アゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハほどはメジャーではなく、何有荘で見たのは初めてです。
ジャコウアゲハが都会地のみならず、田舎でもめったに見られないのは幼虫の食草であるウマノスズクサという雑草が激減しているからでしょう。

ジャコウアゲハの天敵は人間だ、というのが昨今の状況です。
雑草を見れば刈り取ってしまいますから、彼らは生きる場所を失ってしまいます。
幼虫は「ケムシ」として嫌われていますし、特にジャコウアゲハの幼虫はハデな色合いですから、人間に発見されれば「毒ケムシ」と思われ、殺虫剤をかけられて殺されます。
それはジャコウアゲハを絶滅に追い込もうという意志があってのことではなく、たぶん、何気なく行っていることなのでしょう。

だから豊かな自然環境を維持するためには意識的な取り組みが必要です。
ウマノスズクサやジャコウアゲハの幼虫を実際にこの目で見てみる、あるいはウマノスズクサで幼虫を育てるという体験があれば良いのになと思っています。

わたしの友人のHさんは自宅でウマノスズクサを育てています。するとどこからともなくジャコウアゲハがやってきます。都会では貴重な場所ですからネ。
家内は別に蝶に詳しくはないのですが、買い物途中にあるH氏の垣根に何やら黒っぽい蝶が舞っていることに気づき、それが気になっていました。
それがジャコウアゲハだと知ってから、ジャコウアゲハがかわいくなったそうです。

人間にとって快適な環境とは、他の動植物を絶滅に追いやることではなく、豊かな自然環境の中で暮らすことだと思います。

ところがカッコイイことを言いながら、実際にはゴキブリにはゴキブリ団子を与え、ハエ・ヤブ蚊などには迷わず殺虫剤をわたしも振りかけております。
むかし『生類憐れみの令』などという法律があり、城内でヤブ蚊を叩いて殺した旗本が島流しの刑になったそうです。それもアホ臭い話です。
その辺の折り合いが難しい…。

 

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