★冬の水たんぼ 

水たんぼ
     水が張られた、ただの枯れた田んぼにみえるが

冬でも田んぼの水を落さない田んぼを「冬水たんぼ」というのだと、地元の自然を守る会の人から教わりました。

ここは夷隅川河口左岸(北)の田んぼで、いすみ市がコウノトリを呼び込んでコウノトリと共生する田んぼのお米という付加価値を付けて地元のお米を売り出そうとする、その計画が発表される前から、冬は水たんぼでした。

いわば冬水たんぼの老舗(シニセ)ですから、野鳥たちも良く知っています。
画像ではほとんどわかりませんが鳥たちが来ています。
車で脇を通過したらまったく気づかないでしょう。歩行者だってその気で探さなければ見落とすと思います。こんな鳥が何羽も来ていました。
タゲリタシギ
           タゲリ                   タシギ

タゲリは水のない田んぼにもいます。地面を蹴とばして、驚いて地面から飛び出した虫を食べるから 田蹴りでタゲリ。
タシギは田んぼによくいる鴫だから田鴫でタシギ。

湘南の大磯に「鴫立庵」があります。
西行法師が  心なき 身にもあはれは しられけり 鴫たつ沢の 秋の夕暮
と詠んだのが大磯の近くだったそうで、このシギはタシギだったろうと言われています。

タシギは茶色のまだら模様が枯葉の中では保護色となり、人が来るとじっと動かず風景の一部になりきります。
しかし、あまりに近くなるとバッと飛び立ち逃げ去ります。鴫たつ沢とはそんな景色なのでしょう。

水をはった田んぼには微生物が多く住み、イトミミズやドジョウなど小生物も多い。それをねらって鳥が集まり、フンを落として帰る――それが田んぼの肥料となる。雑草もまた鳥たちのエサとなる。
やがて水ぬるめば蛙の大合唱。蛙は害虫を食べ続けてくれる。
微生物と鳥やミミズのフンなどがうまく絡み合えばトロトロの田んぼになって雑草さえ生えないと自然農法家は言います。

自然農法の実践家によれば、農薬は百害あって一利なし、化学肥料はいらないと言います。
上手に付き合えば除草剤だって不要だとも言います。

でもまねして始めてみた人は大変な苦労だった。やはり文明の力は借りたっていいじゃないかと言います。
難しいもんですね。


 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント