★旧正月になれば梅の花も咲きそろう

紅梅 白梅
       紅梅白梅とも隣町(一宮町)で撮影

中国では春節(日本の旧正月1/28)の大連休が始まり、日テレによれば30億人が大移動すると言います。日本への旅行客も大挙して来ることでしょう。
中国のみならず、台湾、ベトナムやタイ、シンガポールなどでも祝日です。
横浜、長崎、神戸の中華街でもお祝いムードで爆竹が鳴り響き、大騒ぎになります。

年末年始は「ゆく年くる年」で、除夜の鐘を聞きながら1年を振り返り、翌年の幸を願って静かに迎えるというのはどうやら日本独特の風習らしい。
南米・北米・ヨーロッパ、そして中国でも新年のカウントダウンをして、その瞬間に花火が上がり、祝福の大騒ぎをするということです。
日本でも、渋谷のスクランブル交差点では見知らぬ者同士がハイタッチをして興奮状態になりました。

さて日本の新春には梅がふさわしい。
いすみ市の梅はまだチラホラですが、一宮町では満開になっている梅が多くみられます。
後10日もすれば立春(2/4)となり、いすみ市でも本格的な梅の季節となるでしょう。

    東風(コチ)ふかば にほひ起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ  菅原道真

東風をコチというのはきっとすごく古い日本語なのでしょう。
南風をハエと言うことはたまに聞きますが、北風、西風はあまり聞きません。

北風は冬、南風は夏ですから、東風は春に相当します。
この場合、実際に東風が吹いたか、本当は南風だったかは問題ではありません。
春になったら思い起こせ、と言っているのに等しいのです。

あるいは西の大宰府にいた道真は、東からの風、つまり京都方面からの風に懐旧の念を抱いた歌だったと読むことも可能でしょう。
誰も自分を思い出してくれなければ、ここまま西の果ての大宰府で生涯を終えねばなりません。
そして実際、ここで生涯を閉じました。

京都にあった旧道真邸の梅の木だけが道真を慕たって飛んできたという飛梅伝説は、中央政界から見捨てられ、孤独に死んだ道真を地元の人が気の毒に思い、道真公が梅の花を愛していたという実績から生み出した伝説ではないかと、ふと思います。


蛇足
千葉県銚子電鉄の駅に笠上黒生(カサガミクロハエ)という駅がありました。赤字ローカル鉄道ゆえにネーミングライツ(命名権)を売って今や『髪毛黒生』(カミノケクロハエ)という衝撃的な駅名になりました。
クロハエとは「梅雨の雨雲が垂れ込めて、暗く陰鬱な 空模様のときに吹く湿った南風を言う」そうで、どちらかというと強風です。
そして笠上地区は岩礁地帯で、江戸時代から航海の難所として知られていました。
笠上で難破船が出るときは決まって黒生とよぶ強い南風が吹くときだ――ということでついた地名なのでしょう
遭難慰霊碑が建っている海岸です。



 
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