★芹乃栄――せり すなわち さかう

セリ
    里山の地芹(野生のセリ)、栽培種ではないから丈夫そうだ

本日(1/5)は二十四節気の小寒で、今日から寒の入り。
寒中見舞いの時節です。寒稽古、味噌の寒仕込みの季節です。

七十二侯という更に細かい区分でいえば、本日から5日間が「芹乃栄せりすなわちさかう」。
セリが元気に育ち始めるころ、という意味だけれど、実際にはまだ芽を出すか出さないか。
里山近辺を探し回り、日の当たる溝でようやく見つけたのが画像のセリ。

セリは春の七草の一つで、正月7日にセリなど七草を入れた七草粥を食べると万病を防ぐと伝えられていますね。
ところが旧暦では立春前後の新月の日から新しい年が始まります。
つまり、寒の内はまだ師走で旧年中。
まだ寒の内なのに春の七草を野で探し七草で味わうのはかなり困難なことです。
七草粥も旧暦の行事であってこそ、本来の意味のある行事だと思います。

セリは競り合うように密生するからセリだとか。
βカロチンやビタミンC、鉄、カリウム、食物繊維を多く含む緑黄色野菜です。
柔らかくて独特の香りがあり、おひたしや鍋物、汁物の具などに利用できます。
あと1か月もすれば、外房ではあちこちで自生し、採集できます。

野生にはよく似た有毒のドクゼリがあります。しかし近辺で見たことがありません。
根を引き抜けば一目瞭然。セリはひげ根。ひげ根なら食用、心配無用です。
毒ぜリは根茎(若いタケノコに似る)。

ところで、パセリも芹の仲間で、和名が「和蘭芹--オランダセリ」。
パセリがセリに似ているとはとても思えませんが、イタリアンパセリなら、なるほどセリの仲間だと納得できます。
人気上昇中のパクチーは別名がコリアンダー。
昔はシャンツァイ (香菜)などとも言ったものですが、これもセリの仲間です。

セリの仲間はどれも独特の香りと味があります。
その香りと味が好きか嫌いか、人によってずいぶん違います。
その点、日本原産のセリは、どちらかというとマイルドなので万人向き。適度な味と香りで春の到来をいち早く知らせてくれる食菜です。

少々の苦みがあり、冬の間眠っていた体を目覚めさせる働きがあるようです。
昔からの行事にはそれなりの裏付けがあったから続いてきたのでしょう。


 
 
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