★12/21は冬至。一陽来復

柚子
      今年も柚子風呂に入れます(庭の柚子の実)

今年(2016年)の冬至は12月21日。1年でもっとも昼が短く、夜が長い日です。
この日以後、昼(陽気)が勢力を盛り返し、徐々に昼の時間が長くなります。
そして昼夜の勢力が拮抗するのが春分(秋分)です。

1年の始まりをどこに置くか、洋の東西を問わず、冬至だと多くの古代人は考えました。
死にそうだった太陽が復活する日だ――という考え方です。
1年の季節の変化を昼夜の時間差で考える人たちです。
クリスマスはもともとゲルマン民族の大みそかと新年の祭りでした。

一方、1年の季節を寒暖の差で考える民族もいます。
日本人はこちらに属し、いくら明日から日脚が伸びるから新年だと言われてもピンと来ません。
冬至の後は小寒、大寒と続く厳冬で、節分を過ぎるとようやく立春。
節分で鬼を追い出してこそ、新年(新春)おめでとうございます—となるのがしっくりした肌感覚です。
日本の春は卒業式・入学式、コブシの花・桜の花が新年と重なります。

ところが古代中国では冬至新年でした。
古代中国の科学文献である『易経』によれば、冬至を含む月が子丑寅…の子(ネ)の月とされています。つまり正月。
しかし秦の始皇帝のころから、暖かくなってから、つまり寅の月が正月とされました。
そこから二重基準というか、昼夜の長さの1年と寒暖の差の1年とが共存するようになりました。
中国文化圏の日本もその影響下で、二重基準の中で生活してきました。

冬至は陰気が極まり、陽に反転する日。
周囲は陰に満ちていようとも、陽が初めてちょこっと顔を出す日。
それで『一陽来復』といいます。冬至から春分までが『一陽来復』。
小寒でも大寒でもじっと我慢して春が来るのを待とうという合言葉でしょう。

その冬至の日からは運気の上昇も願って様々な風習が生まれました。
柚子は太陽のシンボルで、陽気に満ちた柚子湯が尊ばれました。
冬至が湯治、柚子が融通が効くとしゃれました。なによりも鮮烈な香気が邪気を払うとされたのですね。
つまり柚子湯に入ればご本人も太陽と同じく再生するであろうという信仰の一種です。

「運」を呼び込むために「ん」のつくものを食べる「運盛り」という風習もありました。
南瓜(ナンキン)=カボチャ、蓮根(レンコン)、人参(ニンジン)、銀杏(ギンナン)、金柑(キンカン)、寒天(カンテン)、饂飩(ウンドン)=うどんの7種類は、名前に「ん」が2つずつ含まれていることから「冬至の七種(ナナクサ)」と言って人気がありました。

今日スーパーに行ったらカボチャと柚子が大売り出しでした。
まだ少しは家族のために、冬至の運盛り七草に気を配る人がいるようです。


 
 
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