★これが噂(ウワサ)のケサランパサラン!?

ケサラン
     左=ガガイモの実、  右=長い綿毛に種子がつく

ケサランパサランって何?聞いたことある気がするけれど…。
という人が多いのではないでしょうか。

わたしたちが子どものころ、一時大流行した「空中を漂う謎の未確認生物」のことです。
捕獲すると一生お金に困らない、幸せを呼ぶ生き物だ、オシロイをエサに増殖するとか。

江戸時代から知られている謎の生物ケサランパサラン。
実際にはその実物が存在しないからこそ、話に尾ひれがついて盛られてきたのでしょう。

ケサランパサランの正体を暴こうとする人々も当然いたわけで、ケサランパサラン探しが行われ、
その答えの一つが、ガガイモの種子。画像右。
 
タンポポの綿毛と比べると、タンポポは綿毛の下に軸があり、その軸に種子が付いているのに対し、
ガガイモは綿毛に軸がなく、直接種子が綿毛の中心部についています。
ガガイモの綿毛は細く長く、開けば直径5cmはあります。しかも種子が脱落しやすい。

したがって、種子を失った綿毛が、綿毛でだけでフワフワ浮遊していれば、これは何だ! ケサランパサランだ! ということになったようです。

ガガイモの種子は実というか、大量の種子を収めるサヤの中に入っています。(画像、左)
実だけをアップで撮り直した画像がこちら。ついでに8月下旬の花の画像も。
 ガガイモ3 ガガイモ花

当たり前と言えば当たり前ですが、サヤの中に非常に丁寧に折りたたまれており、目いっぱい詰まり、収納の効率の高さに感激しました。
サヤの中央が熟し、乾燥すると二つに割れてきます。するとその割れ目から少しずつ順に風に乗って飛んで行くようです。

サヤが完全に二つに割れると、その片方ずつが原始的な丸木舟のミニチュアのように見えます。
神話時代の大昔、海の向こうからガガイモの船に乗って現れたのが、スクナヒコナ(少彦名)という神様で、オオナムチ(=オオクニヌシ)とペアになって日本の国土を造ります。

スクナヒコナはお酒の神様であり、医療の神様であり、温泉の神様でもあります。
そして一寸法師の原型ともいわれています。

そんなスクナヒコナが乗ってきたガガイモの船はどんな船なのかと、ずっと思ってきました。
かなりガッシリとした硬いサヤで密閉性が高いから、これなら超小型の神様の船として利用できたことでしょう。
昔の人の想像力に感心いたします。

ケサランパサランもガガイモの船も見るのは初めてという人が多いでしょうから、こんどの里山の会に持参して自慢することにしましょう。


 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

ケサランパサラン

わたしにも同じような経験が子どものころありました。
手塚治虫の漫画にあったエンゼルヘアーかと思ったのですが、きっとガガイモの綿毛だったのでしょう。
無数の赤とんぼがそろって飛んでいるのを見たときもすごいなぁと思ったことがります。
みんな昔の話になってしまいましたが、それでもまだ自然は残っています。
それに注目できる感性を保ちたいものです。

謎がとけました!

幼い頃、伊東マンショの故郷、都於郡に3年の間住んでいました。
季節の移り変わりが楽しいところでした。
冬になるころには、大きな綿毛のようなものが陽光を受けてキラキラと輝きながら舞い、それはそれはきれいでした。
あれは何だったのだろう…、幼い頃の想像の世界の産物だったのか…と長い間不思議に思っていました。
写真を見て、長年の疑問が氷解しました。

コメントは2回目にすぎませんが、毎回楽しみに拝読しています。
近くに住んでいたら、お邪魔していろいろ教えていただきたいと思いますが、福岡からは遠くて残念です。
いつか、きっと…。