★サフラン、開花1号

サフラン
      赤い3本のメシベをハーブとして利用する

一つの花に3本もメシベがあるわけがない。
しかし、実際には3本ある。
それは1本のメシベが頭から三つに分裂したもので、下の方をよく観察すれば3本が元で1本にまとまっていることがわかります。
だから本当はメシベは1本。

薄紫色の高貴な雰囲気を漂わせている花びらは一見すると6枚に見えますが、
本当は3枚。
あとの3枚は萼(ガク)が花びらのように変化したもの。
だから、花びら3枚、ガク3枚。

そして金色に輝くオシベが3本。
サフランは、もしも意思というものがあるとすれば、なんでも3揃いにしたかったのではないでしょうか。

植物の進化の方向は単なる偶然の積み重ねではなく、植物自身の意思が働いていると思うことがたびたびあります。
サフランには、「3」で統一するというサフランの意思を感じてしまいます。
だからメシベも3本にしたかった…。

サフランは種子ではなく、球根で増えます。
花が咲いた後に葉が茂り、親球根の周りに小さな子球根ができます。
すると何のために、派手で目立つオシベ・メシベがあるのか疑問に思います。
きっとサフランは見栄っ張りなんでしょう。
――オシベ・メシベのない生活なんて信じられない、わたしだってたくさんの昆虫にかしづかれたいの。だって、わたしは冬の花の女王ヨ――だなんてね。

さて、パエリアなどに使うサフランは、サフランのメシベだけを使います。
受粉の前が一番良いそうで、開花直前、花開く前にツボミからちょいと飛び出したメシベを引き抜き、乾燥させればできあがり。

そんなグッドタイミングで採集できないから、たいていは開花した後で抜き取りますが、品質が落ちるとは感じたことがありません。

これから次々と花開くので、メシベ採集が忙しくなります。
それにしても、メシベを抜かれたサフランは何か生気がなくなり、みすぼらしい。
女王様の気品などなくなります。
花を観賞するならばメシベは抜かない、メシベを収穫するならば花は早めに切り落とすのが良いと思います。

今年は夏日が10月になってもあり、夏が長かったせいか、サフランの開花が遅れました。
本日11月7日は旧暦10月8日で立冬。秋を通り過ぎて急に冬になりました。
サフランもようやく時を得て開花し始めたのだと思います。


 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント