★秋の薬草、ゲンノショウコ
白花のゲンノショウコ
春を告げる小さな花と言えばキャッツアイの別名を持つオオイヌノフグリ。
秋を告げる小さな花と言えば画像のゲンノショウコでしょうか。
いすみ市では野原、道端、空き地など、どこにでも見られます。
直径1cmほどの小さな花ですが、昔から優秀な薬草として知られていました。
全草を煎じて飲めばたちまちに効くというので、現の証拠(ゲンノショウコ)、たちまち草、医者いらずなど様々に言われてきましたが、今ではゲンノショウコが標準和名になっています。
現代社会では医療制度が発達し、医薬品も気楽に手に入る時代ですから、今時、薬草として煎じて飲む人はいなくなりました。
それでも飲んでみたいという人は、茎葉を乾燥させてハーブティーみたいに浸出していただくのが良いようです。
煎じるよりはマイルドになり、のど越しがさわやかになるとある人が言っていました。
いわゆる雑草はいすみ市でも圧倒的に外来植物が多い中で、昔から日本人に親しまれてきた可憐な花が生き延びていることはうれしいことです。
少し山道に入るとホトトギスやトリカブトに出会えます。
ホトトギス トリカブト
今年も咲いているかと期待しながら歩いているときに、ふと出会えると旧友に再会したような感激を覚えます。
野草は自然状態で見るのが一番美しいし、似合うと思います。
太東灯台への道では草刈り機でやられちゃうことが多いのですが、ホトトギスは頑張って茎葉をわずかに伸ばし花を咲かせていました。
できれば野草は刈らず、刈り残してもらいたいと思うのはわがままでしょうか。
散歩道の雑草を退治するのと野草を守ることを両立することは、とても難しいようです。
園芸店ではタイワンホトトギスの苗が売られ、日本のホトトギスよりも豪華なので人気があるようです。
でもこういう時はとたんにナショナリストになって、日本在来種の方が清楚でスッキリしており素敵だよ、だなんてエコヒイキしたくなります。
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