★ガガイモの花は愛らしいと思う

ガガイモ
   ガガイモはツル性の植物で、他の植物に覆いかぶさって花が咲く

ヘクソカズラやセンニンソウに交じって咲いています。
山芋の葉によく似た葉です。
この花は何だろうと思えば、たぶん、このガガイモでしょう。

わたしがガガイモに興味を持ったのは日本神話を読んでから。
神話にはスクナヒコナ(少名毘古那)という神様がいます。

この神様はガガイモの実の殻で作った船に乗って登場し、オオナムチ(大国主の別名)とペアになって、日本の国土と産業の基礎を作り終えると、粟(アワ)の茎に乗り、弾かれて常世(トコヨ)の国へ帰ったとされる、きわめて小さな神様です。

この話を読んだ時から、ガガイモってどんな花が咲き、どんな実がなるのだろうとずっと思ってきました。
昨年、ようやく太東埼灯台への道で見つけ、今年もまた出会うことができました。

神話時代から日本の人々に親しまれた植物です。
おそらく、スクナヒコナとは穀物の化身、象徴でしょう。
だから国土を象徴するオオナムチとペアになって活躍しました。

スクナヒコナは穀物の神様ですから農業技術の神様であり、薬草や医薬の神様であり、さらにはお酒や温泉の神様でもあります。
東日本ではあまり知られていない神様ですが、西日本では各地で今日でも尊敬されています。

兵庫県南西部に堲岡(ハニオカ)の里というところがあります。ハニとは粘土のことですから「粘土の岡」という意味になります。
昨年、ブログで知り合ったNさんのご厚意に甘えて兵庫を訪れた際に、この堲岡の里の日吉神社に参拝したのは懐かしい思い出です。

堲岡の里という名前の由来が『播磨国風土記』(713年)にあります。
オオナムチとスクナヒコナが我慢比べをすることになり、オオナムチは大便を我慢し、スクナヒコナは大量のハニを運び、どちらが先にネを上げるかの競争です。
二人はこの場所で同時にgive up し、大便をし、ハニを投げ捨てた。それが今日、山となり岩となり残っているので堲岡というのだとあります。

こんなばかげた話で国土ができたと昔の人は信じたのでしょうかね。
そうだとしたら、おおらかな話じゃないですか。

『伊予国風土記』にはオオナムチが病に倒れたスクナヒコナを道後の温泉の湯につけたところ、たちまち病気が治ったと伝えています。

拾い上げればきりがありません。
そんなスクナヒコナが登場したのはガガイモの実の殻でできた船。
そんな船を見てみたいと思えども、秋になるとすっかり忘れてしまい、その実は雑草に隠れてしまいます。
今年こそはカレンダーにメモして、見つける努力をしてみましょう。


 
 
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