ムラサキシジミ

   
         岬町桑田の里山で撮影

この蝶は主として山林周辺で見つかり、青紫色の鱗粉がメタリックに光り輝き、それは美しい蝶です。羽を広げると3~4cm。画像の蝶は少しヨレていますからだいぶ苦労して生きてきたようです。

都会地ではめっきり蝶の数と種類が減りました。それでもモンシロチョウ、アゲハチョウ、キアゲハ、アオスジアゲハなどはよく見かけます。小型の蝶では青いのがヤマトシジミ、赤茶色がベニシジミです。
これらの蝶が都会地でも生きていけるのは、彼らが卵を産み付ける植物が都会地にもまだ少なからず植栽として残っているからです。例えばアゲハはユズやサンショ、カラタチなどの柑橘類に卵を産み、幼虫はその葉を食べて成長します。

蝶の仲間は食べ物にはうるさく、この蝶はあの種類の葉しか食べないということが決まっています。したがって幼虫が育つ葉があれば都会でも生き延び、逆にそのような葉(食草という)がなくなれば絶滅します。
日本の蝶の種類は約250種といいますから、都会地でみかける蝶の種類は数%にすぎません。

田舎でも絶滅を危惧されている蝶が多いのは食草が激減しているからです。人間から見れば雑草でも蝶から見れば生き残るための貴重な場。ところが雑草を刈り取り、除草剤をかけ、毛虫がいたといって殺虫剤という毒薬をかけられては絶滅するのも当然です。
蝶は好きだが毛虫・イモムシは大嫌い…。気持ちは分かるけれども差別的な偏見です。

画像のムラサキシジミの食草はドングリのなる木やブナの木などで、何有荘近辺にはまだこれらの樹木が多数残っています。ということはこれらの木の葉を食べる他の蝶たちも生存しているだろうと推測できます。それは楽しみです。

わたしの小学校の同級生のHさんは自宅でウマノスズクサというツル性の「雑草」を蝶のために育てています。Hさんの自宅の垣根にはジャコウアゲハという都会地では大変めずらしい蝶が舞い踊っています。
都会地でも恒常的に食草があればめずらしい蝶を呼び戻すことができる好例です。
Hさんとわたしは小学校当時、昆虫、特に蝶採集のライバルで友でした。彼が幼き頃同様に蝶を愛していることをうれしく思います。
彼にムラサキシジミを見つけたよ、と自慢したら悔しがるかなぁ。

 

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