★半夏生(ハンゲショウ)の頃

ハンゲショウ
     水辺には白い葉のハンゲショウ

急に暑くなりそうな予報です。
今年は熱中症の患者が例年より増えるだろうともいわれていますが、いかがお過ごしでしょうか。

昨日、7月1日は夏至から数えて11日目。スーパーのチラシに 「今日は半夏生。タコの大安売り」 とありました。
房総では半夏生という日は関西ほどメジャーではなく、ほとんど誰も知りませんが、なんとか理由をつけて販売を促進しようと魂胆がうかがわれます。

半夏生とは「半夏(ハンゲ)生(ショウ)ず」の意味で、サトイモ科のカラスビシャク(烏柄杓)の根塊ができるころという意味です。
この根塊を漢方では半夏といい、ご承知のようにサトイモ科の植物は毒草が多く、この根塊にも毒がありますが、薄めて漢方薬に使ったそうです。

7月1日から5日までが暦の上では半夏生(ハンゲショウ)という期間で、昔から様々な禁忌(タブー)や言い伝えがありました。

 この日までに田植えを終えてなければならない。
 この期間に作物の苗を植えたり、種をまくと不作になる
 天地に毒気が満ち、毒草(半夏)が生える。
 天から毒気が降るため、井戸には蓋をしなければならない
 地が毒気を含むので、この日はタケノコ、ワラビ、野菜を食べてはならない
 この日は竹林に入ってはならない

ポイントは毒気です。
暑さが本格的になり、しかも梅雨時だから湿度が高く、人間にとっては体調不良の季節。
ところが、カビや病原菌にとっては絶好調の季節になりました。

だから休め!!  というのが昔の人の知恵なんでしょう。
農作業に一段落つけ、数日間の農休みをとり,餅をついたり,だんご,すし,麦こがし,まんじゅうなどを作って食べる所が多く、ヤマノイモやサバ(鯖)を食べる所もあるそうです。

やっと冒頭のスーパーのチラシの話につながります。地域によっては縁起物のタコを食べました。
タコはタウリンたっぷりで疲労回復に役立ちますから、単なる縁起物ではありません。
今日はタコ焼きでも買いましょうかね、カインズ近くのタコ焼き屋さん、結構おいしいのです。

さてさて、
画像は半夏生の頃に咲く、その名も 「半化粧(ハンゲショウ)」 という植物。
一番上の葉が半分ほど真っ白く化粧をしたようになる、不思議な姿です。
どことなく妖艶な雰囲気があります。
濃い化粧をしているから、苦界に身を沈めた不幸な女性の姿でしょうか。

これを何かの生まれ変わり、何か妖怪、化け物の仮の姿だと考えると 半化生 となります。
母胎や卵から生まれるのではなく、何もないところから忽然と生まれるのが化生(ケショウ)。

ハンゲという毒の塊が生ずる頃、ハンゲの雨が降り、それは毒気を含んだ雨だとされ、
妖怪変化(化生)を思い起こさせるような半分白くお化粧をした半化粧の花が咲く――

今の時期、シャカリキに働くのではなく、栄養のあるおいしい物をいただきながら ゆっくり休むのが良いようです。

 
 
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