★スズムシ誕生

スズムシ
    飼育箱の中、木炭に止まる孵化した直後の白い幼虫

今年は桜の開花が早かったように、スズムシの孵化も例年より5日も早く5月31日。
例年の孵化日は6月4日。これをムシの日と読むと覚えやすい。

桜の花が終わったら、飼育箱を室内に移し、目の届くところに置いてきました。
時々水分をスプレーして、飼育箱の土が過乾燥にならぬように、逆に過湿でカビぬようにも注意を払いながら5月下旬~6月上旬の孵化=誕生を待ちます。

今年の孵化はスズムシ仲間からの電話で知らされました。
あれ? と思って飼育箱を見てみれば、何有荘でも誕生しているじゃないですか。
ちょっとあせりましたが、続々と誕生してきますから、エサがなくとも大丈夫。
なぜなら、エサがないと共食いをするから。

でもあわてて「スズムシの餌」をセットして共食いを防ぎました。
誕生したての幼虫は真っ白で、体長は3mmぐらい。
ヒゲや脚を合わせても10mm~15mmぐらいでしょうか。
数時間後には薄茶色になり、1日たてば真っ黒になります。

これから何回か脱皮して成虫になります。
脱皮のたびに、真っ白な幼虫を見ることになりますが、心臓が強くなっているせいか、白い姿の時間は誕生時よりも短い気がします。

7月下旬~8月上旬に初音が聞こえると思います。
今年は8月7日が立秋ですから、8月に鳴く虫は「秋の虫」なのです。
気分はまだまだ真夏でしょうが、暦の上ではもう秋。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる――これは立秋の日に藤原敏行朝臣が詠んだという有名な歌。
風の音の中には虫の音も含まれていたのではないかと思います。

ところで、秋を待たず、もう鳴いている虫がいるのをご存知ですか?
いすみ市では4月下旬から鳴いています。カエルや鳥ではありません。
それは クサヒバリ です。

春になると、青空高くヒバリがホバリングしながらピーチクパーチク鳴き始めます。
それより少し遅れた4月下旬、暗くなった庭で リッリッリリーッ とクサヒバリが鳴き始めます。
ヒバリとクサヒバリ。天と地にヒバリ。どちらもなかなかの歌い手です。

欧米人は虫の音に関心がないといいます。
虫の音は単なる雑音の一種で、雑音ならば慣れればホワイトノイズで聞こえなくなります。
欧米流の生活様式が昔よりずっと広く深く浸透した今日、虫の音に気づかない人が増えた、関心を持たない人が増えたのは事実だろうと思います。

せっかく虫の音が聞こえる環境に住んでいるのですから、虫の音をいくつ聞き分けられるか挑戦してみるのもよいですね。


 
  
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