★白菜の菜花を《ふくたち》というのだそうです

白菜の花おひたし
      白菜の菜花とお浸し

家庭菜園に熱心な都会からの移住者Aさんから 白菜の菜花をいただきました。
東北・秋田ではわざわざ白菜をトウ立ちさせ、これを《ふくたち》と称して、人気の商品だといいます。
白菜の菜の花は初めての経験です。

≪ふくたち≫ は 苦みやクセがなく、やや甘くて柔らかく、何にでも使えそうな便利な野菜でした。
画像のお浸しはサッとゆでてから絞り、出汁をかけ、オカカを乗せ 少し醤油を垂らしました。
おいしかったです。

畑の菜の花はスーパーで売っている菜花とは少し違います。
しかし、アブラナ科の野菜の <菜の花のつぼみ> はどれも食べられます。
今までも畑で食べきれなかった収穫忘れのベンリ菜やからし菜など食べてきました。

正体不明の菜の花だって、菜の花ならば食べられます。
ただし、お花屋さんの菜の花は観賞用ですから、農薬まみれの可能性があり、食べるのは控えた方が良いでしょう。

今では春の野菜として菜花は誰でも食べられますが
昔は食用にはせず、種から油をとるために栽培していたようです。
食用油、灯明油、潤滑油、墨用などに用いられました。
その油の絞りかすが、肥料としての油かす。

せんだって体調不良の時に、『みおつくし料理帖』(高田郁)を読んでいたら、吉原の宴会に主人公の澪が <菜の花尽くし> の料理を出し、お客である豪商が驚いたという場面がありました。
菜種にすれば儲かるものを、つぼみのうちに料理して食べてしまうとは何とぜいたくな料理だというわけです。

勉強熱心な高田さんのことだから、菜花を食べるようになったのは江戸後期からだという資料をどこかから見つけ出して小説に仕立てたものでしょう

豪商も驚く春の贅沢な料理――菜の花。
これからは もう少し尊敬の念を抱きながらいただくことにしましょう。


 
 
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